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仙水理人

せんすいりひと

漫画「復讐の教科書」に登場するキャラクターにして、復讐の4人目のターゲット。
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人物編集

横濱高校2年生で同級生の不道エイジ率いる不道グループの一員。

関西弁口調に天然パーマと2m近い長身をした体格が特徴の男子。


当初は他のメンバーに比べて、裏表が激しかったり苛烈な行動がほとんど目立たない振る舞いが多かったものの黒瀬と入れ替わった白鳥が目覚めた後にその本性を遺憾なく見せ始める。それは…


弱い者いじめや人を弄ぶ事に愉悦や楽しみを感じる事を何よりの快楽とし、それを実行・実現するためなら、詭弁や強弁を平気で用いてまで相手を苦しめる事に喜びを見出す行為そのものに生き甲斐すら感じる相当残忍で卑劣な性格をしている。その姿は、グループのリーダー格である不道ですら戦慄を抱くほど。元々は不道のイジメに便乗していただけであるはずこ彼の本性を垣間見てから、くるみは恐怖心と嫌悪感を明確に抱くようになってすらいる(「あんな恐ろしいヤツと思いませんでした」、「相当ヤバイ」と黒瀬にハッキリ伝えている)。


仲間たちのような取り柄や熱中できるもの(不道は学業や人望に恵まれ、くるみはインスタを通しての人気取り、遊井学は画家を目指す事による芸術、切木竜也はバスケと言うスポーツに熱中)がなく、そんな自分のつまらない人生にコンプレックスを抱いており、本来は関西出身でもないのに関西弁で喋っている。そのコンプレックスは黒瀬いじめの際に「いじめはコスパの良い娯楽(エンターテインメント)」や「人を殺してもバレなきゃ、罪にならない」などと言い切り、人を弄んだり、いじめをする事そのものに快感や楽しみを覚える残虐さと狡猾さを持った悪辣極まりない性格を見せることになる。実際、黒瀬の母親から騙し取った金も不道とくるみの前で破り捨てており、金銭ではなく相手を精神的に苦しめる事そのものが目的であることがうかがえる.。

過去に黒瀬をいじめた時はカッターナイフで彼の左肩に十字傷を付けたことがあり、今もその傷痕は残っている。


黒瀬による復讐方法編集

黒瀬と入れ替わった白鳥が目覚めた後、上記の本性を晒し始め、彼に狡猾かつ悪質な嫌がらせを絶え間なく始めていく。中身が白鳥の黒瀬を入院中から学校に復帰するまで理由をつけては嫌がらせ・暴行を加えるだけでなく、黒瀬の母親にも「黒瀬くんに金を貸していた」と黒瀬に記憶がないことをいいことに金銭をゆする等本格的に悪行をエスカレートさせていく。そんな中、中身が白鳥の黒瀬が本当に記憶喪失なのか曖昧な行動を垣間見るようになってから虐めていた事がバレそうになり焦る中、黒瀬が蕎麦アレルギーであり、本人がそれを忘れていることを利用しての完全犯罪を目論んで実行する。黒瀬と2人で山登りをして山頂で蕎麦を食べさせ、アナフィラキシーショックを起こさせて完全犯罪を狙うも白鳥の肉体の中に入っていた黒瀬により、すんでのところで阻まれる。その直前、自分に謝罪の言葉をかける黒瀬(中身は白鳥)に対し、「こんな時まで他人の心配をするとは本当に気色悪い奴だ」と内心吐き捨てている。記憶を取り戻す前に黒瀬を何とかしないといじめがバレると焦る中、黒瀬の指示に従ったくるみに誘われ、黒瀬(中身は白鳥)殺害も兼ねて、渋谷の大晦日カウントダウンイベントに参加する。


イベントが進む中、ニット帽とマスクで変装した黒瀬の誘導で「カッターナイフ(黒瀬殺害のために用意していたもの)を持ち歩いている凶悪痴漢」のレッテルを貼られ、群衆から逃げ惑う〝鬼ごっこ〟をする羽目になる。逃走中にそのカッターを手にした黒瀬に刺され、人気のない路地で倒れて(しかも黒瀬が人と電話している振りをして自身の姿が見えないように振舞った事で状況を隠されて)しまい、やり取りの中で白鳥(中身は黒瀬)が襲撃者だったことを知るも既にどうしようもなく、似非関西弁のことも含め、黒瀬に言いたい放題言われてしまった挙句、黒瀬に他者をイジメる事でしか快楽を得ることができない自身の人間性と生き方を徹底的に否定されてしまう。黒瀬が去った後、必死にはいつくばって、人気のない路地から脱するも直後に絶命。表向きは通り魔に殺害されたことになった。


余談編集

いじめに関する悪知恵は相当なものだったが

・「黒瀬殺害で自殺未遂の真相が公になるかもしれないリスクを考慮しない」

・「襲撃者の正体を知り、その襲撃者が立ち去ったにもかかわらず、ダイイングメッセージを残そうともしない」(もっとも人間性を徹底的に否定された上に出血多量で絶命寸前だったので精神的にも体力体にもそのような余裕は残っていなかっただろうが)

と頭が良いふりをしているだけのバカにすぎなかったことがうかがえる。これらの事から、仙水は本当にその場の楽しみや快楽を優先する人物であると言うのは見て取れる。

後述するように遊井と切木は幼なじみで、幼少期から3人で他者をイジメていたが、現在において遊井が自分の夢の足がかりとするためのカツアゲ、切木は歪んだ正義感を満たすための暴力と何かしらの「手段」としているのに対し、彼は当時から変わらず快楽のためだけにイジメを行っている。いずれも全く褒められたことでないのは言うまでもないが。


黒瀬の感想によると仙水の似非関西弁は「ずっと滑ってる」とのことなので黒瀬以外の人間からも内心では似非関西弁であることを気づかれており、呆れられていた可能性もある。


大晦日における黒瀬(白鳥)の2度目の殺害計画であるが白鳥の本性と蕎麦の一件を踏まえると今度は白鳥に返り討ちに遭っていた可能性が高く、どちらにしろ、大晦日が仙水自身の命日になったであろう。


イジメを楽しいと思ってる君へ編集


仙水理人死亡後、最終盤の展開についてネタバレを含みます。































「イジメはコスパの良い娯楽(エンターテインメント)」という、その歪んだ価値観が彼の中で形成されたのは、従姉の仙水エリカから「イジメは子供に許された特権」と幼稚園の頃に教えられたのが切っ掛けである。そして教えられた通りに幼なじみであった遊井と切木の3人で当時から他者に対してイジメを行っていたようである。


理人とは十歳以上歳の離れた従姉であるエリカは白鳥が教育実習生としてやってきたクラスの一人であり、その発言通りにクラス内では中心となってイジメを行っていた。しかし、そのクラスの担任で、白鳥の高校時代の恩師でもある神童輝は、踏み台とされる弱者を産み出すため、意図的にイジメが発生するように仕向けていた。

白鳥は当時の恋人であった星宮紗良が標的とされた事から、神童とエリカの2人を殺害してしまうが、転落事故を装った事から白鳥が罪に問われることはなかった。理人は「人を殺してもバレなきゃ、罪にならない」とうそぶいていたが、皮肉な事に彼の従姉のエリカは正にその通りの方法で殺害されたのだ。


仙水エリカを殺害した事について、白鳥は仙水家に対して負い目を感じていたらしく、理人の策略で黒瀬の身体でアナフィラキシーショックによって殺害されそうになった時に口にした「仙水君ごめんね」とは、〝こんな時まで他人を気遣う黒瀬〟を装っての発言ではなく、エリカを殺害した事についての謝罪であったと思われる。


もっとも、それで禊が済んだだけでなく、この場で死ななかったのは自分の行為・思想は正しいという神の意志の表れであるかのように都合のいい自己解釈までしているのだが。




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