演:菅田将暉
概要
違法ドラッグである「ドーナツEP」の仕掛け人。関西弁を話す20代の青年。本名は不明。
バシリカ高校に出回ったドーナツEPの出処とされる人物。
デジタル技術に精通しており、それを悪用したハッキング・子飼いのインフルエンサーを利用した虚偽情報流布などの扇動の他、「五味」や「浜田」など複数の偽名を使い分けて正体を掴ませず、相手に合わせた嘘の身の上話で他人の心を掴んでは犯罪に引き込む。
表向きはフランクで親切な好人物だが、本性は何事も自身の損得で判断し、自分にとって都合が悪くなった人間は容赦なく切り捨てる。
志摩一未からはその本性をゲーテの『ファウスト』に登場する他人を欺く悪魔・メフィストフェレスに例えられており、伊吹藍からは「メケメケフェレット」(メフィストフェレスの言い間違い)と呼ばれている。
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末路
自分を追う警察の捜査をかく乱するため、「浜田」の名義でRECにウイルスを仕込んだメールを送り、404の接触を受けて通話を申し込んできたRECを嵌めて架空の都内12か所同時多発テロの犯人に仕立て上げ、ドーナツEPの出処を突き止めるために敷かれていた検問を解き証拠隠滅に成功する。
志摩が釈放されたRECと協力し違法すれすれの強引な単独捜査を行ったことで、顔を隠すために使っている特殊なクリスタルを仕込んだスマホケースを絞り込まれ、受取先の東京湾マリーナで志摩を盗聴し先回りしていた伊吹に接触を許すも振り払って所有する船に逃走、追ってきた彼を船内に監禁しドラッグで気絶させる。さらに伊吹との電話の音声から場所を割り出してやってきた志摩をも拉致して同様に気絶させ、2人を殺して国外逃亡しようとするが、目覚めた2人により船の位置情報が特定されてしまい、陸に引き返さざるを得なくなり、警察を掻い潜って友人が貸し切る屋形船に潜伏する。
志摩、伊吹、そして応援に駆け付けた九重によって再度発見され、船内に踏み込んできた伊吹を欺き橋を伝って陸上に上がるも志摩と九重の執拗な追跡を受ける。
再び屋形船に飛び乗って伊吹と対峙するが、ここで橋桁に頭部を故意に強打し流血、警察に暴力を振るわれたことにして船内の客に被害を訴える。しかし、薬物によって思考力が著しく低下した船内の客は状況を理解できず、最後は自身が弄んで薬漬けになったはずの者に笑われ、志摩と伊吹に逮捕される。
逮捕後、身分証明書を持っていなかったことから素性は一切明らかになることは無く、そのまま刑務所へ収監された。
拘留前、病院にて久住が唯一志摩と伊吹にこう言い残した。
「俺は、お前たちの物語にはならない。」
真の余談
- 脚本担当の野木亜紀子曰くモチーフはジョーカー。しかし、2019年に公開された映画『Joker』におけるジョーカーの設定に納得しておらず、そのアンチテーゼとしての側面もあるらしい。(本名や素性が明かされないのもジョーカーへのリスペクトによるもの。)
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カミキヒカル:人間性が共通しているキャラクター。カミキにはそれに至るまでの悲惨な過去があったものの、久住にはそれが存在していない(というより本当の過去が何か明かされていない)という点は決定的な違いといえる。