概要
2019年3月、オンライン小説投稿サイト『小説家になろう』にて連載を開始し、2022年5月に本編は完結。後日談を連載中。作者は春の日びより氏。
後にTOブックスから書籍化。既刊8巻。イラストはひたきゆう氏が担当。
comicコロナにてコミカライズ版が連載中。既刊5巻。わかさこばと氏が作画を担当。
乙女ゲームのヒロインになるはずだった少女が、とある出来事が切っ掛けでこの世界が乙女ゲームの舞台であることを知り、ヒロインに縛られることを否定して、本当の自分として生きていく異世界ファンタジー作品。
あらすじ
両親を失い孤児として辛い日々を過ごす少女・アーリシアは、ある日自分の身体を奪って“ヒロイン”に成り代わろうとする転生者の女に襲われ、その際に抵抗したはずみで女のナイフで手を切り、血に濡れた手が魔石に触れた瞬間に得た断片的な知識から、この世界が『剣と魔法の世界』の『乙女ゲーム』の舞台であることを知る。
両親の死さえ単にストーリーの一部に過ぎないと知ったアーリシアは、ヒロインの役割を「くだらない」と一刀両断すると「アーリシア」という名前を捨てて「アリア」と名乗り、生き抜くために得られた断片的な知識を基に自己を鍛え上げ、盗賊ギルドや暗殺者ギルドからも恐れられる『最強の暗殺者』へと成長していく。
登場人物
- アリア
主人公。本当の名前は「アーリシア・メルローズ」。
乙女ゲーム『銀の翼に恋をする』のヒロイン。桃色がかったピンクブロンドが特徴。
4歳の頃に住んでいた街が大量発生した魔物に襲われて両親を失い、小さな町の古い教会の孤児院に送られる。そこで管理人の老婆や年長者達に酷使され虐げられる地獄の日々を送っていた。そして、7歳の時に自分が売られると思って孤児院から逃げ出した矢先、魔石を使って自分に成り代わろうと目論む謎の女に襲われ、血に濡れた手が魔石に触れた瞬間に謎の女と乙女ゲームに関する知識が流れ込み、一瞬の隙を突いて反撃し女を殺害。
この世界が乙女ゲームの世界で、自分の親の死や今の現状もシナリオに過ぎないことを知ってすべてに「くだらない」と怒りを抱き、乙女ゲームを拒絶して一人で生き抜くことを決意する。
関連タグ
悪魔公女:同作者