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二度目の勇者は復讐の道を嗤い歩む

にどめのゆうしゃはふくしゅうのみちをわらいあゆむ

「二度目の勇者は復讐の道を嗤い歩む」とは、小説投稿サイト『小説家になろう』にて連載されていたファンタジー小説である。作者は木塚ネロ氏。
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概要

「小説家になろう」での連載を経て書籍化された後、四方屋やもの作画によりKADOKAWAにてコミカライズされた。
現在は作者の規約違反による強制退会に伴い、小説家になろうからは削除されているが書籍版は既刊6巻、コミカライズは既刊1巻。

あらすじ

日本のとある学生・宇景海人はある日、王女アレシア=オロルレアの手により勇者として異世界に召喚され、魔王の討伐を依頼される。海人は紆余曲折の果てに魔王を倒して世界を救ったが、「新たな魔王」という汚名と冤罪を着せられたうえに異世界の人間から命を狙われ、ついにはかつての仲間の手によって殺されてしまう。

死の間際、もし次があるなら裏切った者たちすべてを絶望させてから皆殺しにすることを誓った海人は、気が付くと裏切り者に殺された記憶を持ったまま異世界に召喚された直後の状況に舞い戻る。図らずも二度目の人生を得た海人は、アレシアの依頼を拒否、裏切り者を最も残酷な方法で苦しめて復讐するために城を脱出する。


登場人物

勇者と共犯者達

  • 宇景海人
本作の主人公。魔王を倒す勇者として地球から異世界に召喚されたが、魔王の討伐を終えてからは、世界中の人間に命を狙われ続け殺されてしまう。
しかし、地球の女神が用意していた「チュートリアルモード」という能力により1度目の人生の記憶を持ったまま、異世界召喚された時まで死に戻りする。
予想だにしない形で復讐の機会を手に入れたことを知り、自身の復讐に手を貸してくれる者を探しながら死に戻りした際に失われた力を取り戻し、1度目の世界で自分を裏切った者達への復讐を遂げる旅に出る。
チュートリアルモードの副作用によって、経験値にペナルティがあり、レベルを上げられなかったことと、後述の心剣解放に経験値が必要なため、現在でもレベル1のままだが、高い技量と心剣を活かして強者となっている。
固有能力は『心剣』。何かしらの行動と経験値によって解放され、魔力で形成された剣を使用する能力。心剣には様々な種類があり、それらを駆使することで異世界の強者と渡り合っている。魔法の才能はないが、それも心剣により似たようなことができるので大して気にしていない。
流されやすい、という欠点があり、帰ることを優先していたとはいえ、1度目で仲間達の悪事を見抜けなかったのは、この欠点が影響している。この欠点は海人にとっての弱点であり、2度目であっても聖女の記憶が戻ってないから大罪の剣を使っても大丈夫だろう、という変な楽観を抱いていたり、帰還して記憶を失ったときは、この欠点のせいで記憶の復活に悪影響をもたらしている。

  • ミナリス
海人の復讐の共犯者第一号。兎獣人の美女。普段は幻術で人に見えるようにしていたが、幼馴染のルーシャを助けるために、力を使い獣人だとばれてしまう。そして獣人を厭う村人達に母と共に袋叩きにあい、奴隷として売られる。その時のルーシャの嘲笑う顔を見て、ルーシャの策略だと気づく。売られる途中で母親が亡くなり、失意の中でも憎悪の炎を絶やさないでいた。その憎しみを見込んだ海人に買われ、復讐の聖剣で契約を結び彼と共に復讐を成し遂げる道を受け入れる。
固有能力は『幻炎毒鬼』。多種多様な毒を生成し、幻のように放つスキルで、洗脳、変異等様々な応用が利く有能スキル。
カーバンヘイムに向かう途中、成虫(?)に成長したウォールイーター・クーに一時的に寄生されたことで、蟲を召喚・使役する能力に目覚めている。

  • シュリア
海人の復讐の共犯者第二号。エルフの美少女。ユーミスと母違いの妹で、妹を助けるために、魔法の才能をユーミスに渡す契約を結ぶ。しかし、その村の住人と母と妹はユーミスによってアンデッドにされていた事実を知る。1度目ではそれを知ったことで絶望し、才能を全て奪われ、人形同然になっていたが、2度目の世界では悪魔に食われ人形になる前に海人に救われ、ユーミスを絶望させるために復讐の聖剣で海人と契約する。
固有能力は『傀儡憑代』。無機物に魔力を込めることで仮初の命を与え、術者の命令を遂行する。奪われなかった『緋の瞳』と系統外魔法を活かし、戦闘ではサポート役に徹することが多い。
傀儡憑代で操るぬいぐるみで自分に襲い掛かっていた悪魔を返り討ちにし、それを喰らったことでダークエルフのような姿に変貌した。

  • 宇景 舞
海人の復讐の共犯者第三号。海人の実の妹。海人が地球から消えた後、家族も失い引きこもりになっていたが親友の女子に叱咤され海人の行方を追っていた。
海人に対してはかなりの毒舌だが、身体の弱かった幼少期の自分を大切にしてくれた海人を本心では敬愛しており、周りからブラコンと称されているが本人は気にしていない。
幼少期に海人と共にハマった兄妹が主人公のアニメの影響で海人のことを兄様と呼び、薙刀の訓練を積んでいる。
親友を目の前で殺した転移志願者を衝動的に手に掛けたことが負い目になっており、海人に手を出していた転移志願者の主犯格を悠斗と共に密かに始末しているところを海人に見られてしまう。
半狂乱状態となって海人に襲い掛かったがその際に半ば強引な形で復讐の聖剣の契約を受け、大切な海人を虐げた異世界の人間の存在を知ることになる。

  • 金崎 悠斗
海人の復讐の共犯者第四号。海人の親友。海人が地球から消えた後、行方不明になった恋人の秋川詩織を見つけるために舞と集団失踪事件の情報を集め続けていた。
メリテアの手により、記憶を失い地球へと帰された海人に対し、詩織を探す手がかりを得るために記憶を思い出すように頼んだ。
失踪事件の一番の被害者である海人と舞の身を案じており、転移志願者が海人にまで手を出したことを知り彼らの身の安全を守るために転移志願者を一網打尽にすることを決意する。
記憶を取り戻した海人から詩織が自分を異世界に召喚するための生贄に使われたことを聞かされ、復讐の聖剣で契約した際に詩織を生贄にしたアレシアの存在を知り彼女への復讐を決意する。


復讐の対象(元仲間達)

  • アレシア=オロルレア
海人と舞と悠斗の復讐相手でオルロレア王国の王女。海人の周りにいた学校の生徒や教師ら200人と海人の家族数人を召喚の生贄にして命を奪い、海人を異世界に召喚した張本人。
美しい容姿をしているが、オルロレア王国が掲げる「人族至上主義」の塊であり人間以外の種族には徹底的な差別意識を持っている。海人のことも内心では見下していた。
二度目の世界では召喚直後、自分に暴力を振るった海人を激しく憎み「二度目の復讐者」と名乗った海人の行方を追っている。
亡き姉ラムネシアに異常なまでの執着を抱いており、彼女を生き返らせるために様々な手を打っている。

  • ギードット
海人の復讐相手。オルロレア王国の騎士団長。
身体中にいくつもの傷跡を持ち、オルロレア王家が抱える騎士団で最強と言われる壮年の男。
かつてはアレシアの姉ラムネシア付きの騎士だったが、そのラムネシアが若くして死んだため、王命によりアレシア付きの騎士となった。
アレシアを散々な目に遭わせた「二度目の復讐者」こと海人に対する怒りは凄まじく、追跡の指揮を執っている。

  • ユーミス・エルミア
海人とシュリアの復讐相手で魔術師。表向きは学術都市・エルミアの当主代理を治める美少女だったが、実際は他者の犠牲を厭わない自分勝手な性格で、偉大な魔術師になって庶子のメイド・ソーリィとの同性結婚を認めさせるために、悪魔と契約してその力を利用しシュリアから魔法の才能と緋の瞳を奪い、彼女の村の人々をアンデッドに変えていた。海人を新たな魔道具の材料にするために命を狙ったこともある。
2度目では海人が悪魔に襲われているシュリアを助け出し、彼女の肉体が手に入らなくなったことで全てが狂い始める。そしてソーリィがシュリアに傷つけられる夢を見て、シュリアと海人の復讐劇に引き込まれる。
海人によって1度目の記憶を取り戻させられ、海人との戦いに負けた彼女を待っていたのは、シュリアによって痛めつけられた使用人達によるユーミスへの暴行と死、そして、研究施設(過去)と一族の歴史が刻まれた碑石(未来)の崩壊、そしてそれによって町に押し寄せるアンデッドによる、彼女の罪(現在)だった。
そして、最後に何よりも大事なソーリィが魔法生物によって破裂させられるのを魔力を使って止めようとするも、海人との戦いで使い果たしていたため、寿命を削っても止められず、破裂して、肉片となってしまう。
それを見てしまったことが最後の引き金になり、泣き喚き、全てを拒絶するも、海人とシュリアによって、剣でなぶられ、ソーリィと同じように肉片になるまで、斬り、磨り潰された。

  • グロンド=ゴールドット
海人の復讐相手の商人。1度目では、表向きは金にがめつい、商機を逃さない商人だが、裏では麻薬商売をし、裏社会と手を組み、敵対者は裏社会の力と麻薬で壊していた(例えば、彼に金だけじゃない、大切なものがある、といった男の生活を裏社会の力でつぶし、不安に付け込んで麻薬で中毒にし、妻や娘を奴隷として売り払って麻薬を買わせ、最終的に奴隷商に売り払っていた)。
海人の知識で稼いだ金は孤児院に使うように言うも、その孤児院の子供達を「ラムネ」という麻薬(ドーピング強化薬)で壊し、「学校」で彼を殺す兵士に仕立て上げていた(幼児性愛者の性欲処理にも使われていた模様)。そして、その海人が彼らを殺すさまを「踊っている」と見て楽しんでいた。
2度目では、海人の策によって、商会を潰され、失意の中、スライムに追われ、たどり着いた先は・・・、「学校」が建てられる地で、彼の部下が、逆さに吊るされ、血まみれで死んでいる姿だった。
海人によって1度目の記憶を取り戻させられ、憎悪を高めるが、海人が作った「学校」の処刑場に裸足で放り込まれ、彼の金を金網の下の水に落とし、金を溶かす「ラムネ」を液状にしたものを、彼が飲まないと金が溶けてなくなってしまうゲームで「踊らされる」
ゲームの最終ステージまで、金網の熱などで焼かれながら、薬の効果をミスリルを含んだ白金貨で乗り切るも、白金貨によって魔力を奪われ、命を削られていることを知らされ、生きるために水を飲むことを諦め、「金」は水によって溶かされて無くなってしまう。
金がなく、商人でもなくなった彼に対して、彼の存在価値もなくなったと判断した海人は【大罪の剣・羨慕城の狂女】で体を金属に変え、「金」を溶かす水の中に放り込む。
ゲームで「踊らされて」、彼の望んだ夢の通り、「金」に溺れて死に、魂は大罪の剣によって未来永劫縛られることとなった。

  • ケリル
ミナリスの復讐相手で幼馴染。魔法国家・カーバンヘイムの学園の生徒。身体強化の魔法を得意とし、卒業後はカーバンヘイムの軍属になる予定。
幼少期に何度も読んだ本の影響で正義の味方になることを目指しているが、ミナリス曰く「自分の行いが正義だと思い込んでいて、相手が本当に悪なのかは見ていない」という独善的な価値観にすぎず、真偽を確かめるだけの度量や冷静さは持ち合わせていない。
ルーシャの「ミナリスに虐められている」という嘘を鵜呑みにし、真偽を確かめもせず、他の村人と同様ミナリスを迫害し村から追い出した。学園を卒業し雑用を片付けてから故郷のキキット村に戻る予定だったが、そこでミナリスと再会する。
「ルーシャのことで話がしたい」と言われ飲食店に連れられるが、そこで食事に麻痺毒を盛られ、ミナリスの幻炎毒鬼で洗脳され自分への憎しみを植え付けられたカーバンヘイムの人々に暴力を振るわれる。「正義の名のもとに目の前の悪を倒す」、かつて自分がミナリスにそうしたように、今度は自分が悪人に仕立て上げられ、何を間違えたのかわからないまま失意のうちに命を落とした。

  • ルーシャ
ミナリスの復讐相手で幼馴染。ケリル同様、カーバンヘイム学園の生徒。卒業後は、ケリルと結婚式を挙げる予定を立てている。
ミナリスを排除してケリルを自分のものにするためにミナリスの秘密を村中にばらし、彼女が村人に迫害されて苦しむ様子をケリルの後ろで嘲笑っていた。
魔術師として高い実力を誇り、学園内でもケリルに色目を使う生徒には陰で睨みを利かせている。
ケリルより一足先にキキット村に帰り、結婚式の日を心待ちにしていたがそこをミナリスに襲撃され、他の村人共々海人の大罪の剣の能力によって村ごと不死の空間に閉じ込められる。
軍属になったケリルの敵討ちを待っていたが、ケリルが既に死んでいることを見せつけられミナリスへ怒りをぶつける。
しかし、復讐の聖剣とその後の海人との旅で大幅に力を上げたミナリスには何一つ攻撃が届かず、不死の空間で3日間の生き地獄を味わい、最期はケリルと幸せになれなかったことをミナリスに嘲笑われながら、全身の肉を蛆虫に食い尽くされた。


  • メテリア=ローレリア
海人の復讐相手。ルナリア法国の聖女であり、一度目の世界で海人を「新たなる魔王」に仕立て上げた張本人。
1度目では腐敗した教会によって押し込められていたところを海人に救われたことで彼を愛するようになり、「勇者は聖女と結ばれるのが正しい世界のあり方」と決めつけている。このため、海人がレティシアと相思相愛になったことを許せず、1度目の世界ではアレシアの思惑に便乗して海人を魔王に仕立て上げて孤立させ、自分に依存するよう仕向ける。
しかし、これが思わぬ大失敗となり、かねてから海人の抹殺を目論んでいたアレシアやギードットを始め、暴走した周囲の人間たちの手で海人は殺され、彼が復讐者になる発端を作ってしまう。
1度目の世界の記憶を保持しており、それを活かして法国の敵対勢力をねじ伏せて海人を迎えにオルロレア王国へ赴くも、また彼がレティシアを想い続けていることやミナリスやシュリアと楽しそうにしている様子に怒り狂う。
全てをやり直させて自分と結ばせるために海人を地球へ強制送還した。

  • ゴルド
暗殺者。

  • レオン=ガイルード
海人の復讐相手。獣国グランディアの第二皇子にして拳闘士。
「高潔なる拳闘士」と呼ばれているが、実際はレベルや経験値に固執するだけの、単なる負けず嫌い。
1度目の世界でレティシアを魔王へと仕立て上げた張本人の片割れ。
海人に対し「この世界に勇者も魔王も王女も聖女も存在してはならない」と説明している。

  • リリア=ルウ=ハールストン
海人の復讐相手。レティシアの姉。
一度目の世界でレティシアを魔王へと仕立て上げた張本人の片割れ。

名前は出てきていないが、戦士、踊り子がいる模様。

他の人物

  • レティシア=ルウ=ハールストン
第47代魔王。海人とは魔王になる前にあるダンジョンで出会っている。
いつしか海人と相思相愛になり、元の世界に連れ帰って彼女として家族に紹介するという約束を交わしていたが、レオンと姉の手によって魔王の力を暴走させられ、自ら海人の剣を受け命を落とす。
1度目の世界での生前の発言から、海人には「一番の自分の味方だった存在」だと考えられていて、彼女の言葉は海人の心の支えになっている。

  • チュウスケ、スラ吉
海人の心剣の1つ、「魔畜の卵剣」に収納されているテイムモンスターのネズミとスライム。
チュウスケは情報収集、スラ吉は陽動と死体処理を任されている。ちなみにチュウスケは当初、ネズミ1号という名だったが、ミナリスとシュリアから「名前がかわいくない」との猛抗議を受けて改名している。

  • クー
王都の魔力が込められた壁を壊す際に使用し、そのまま捨てることなく持ち出し海人達が世話をしていたウォールイーター。ミナリス達からは「クーちゃん」と呼ばれている。
最初は芋虫のような姿だったが、魔力を込めたエサをあげ続けたことで姿が卵に変化する。その状態で魔力を与え続けた結果、孵化し海人達の特徴を合わせた顔と少女のような身体と爬虫類のウロコに鳥の翼、ライオンの尻尾と肉球、ウサギ耳を持つキメラのような人型になった。
会話はできるが片言であり、海人を「ぱんぱー」・ミナリスを「まんぁー」・シュリアを「ぃもーと」などと呼ぶ。魔畜の卵剣に収容されているが本人は中に入るのが若干不満な模様。

  • ソーリィ=ルーエル
ユーミスの屋敷のメイドで彼女の腹心。
ユーミスに気に入られていて、性的に弄ばれているが本人もまんざらではない模様。ユーミスが計画したシュリアの魔法の才能を奪う作戦にも協力している。
ユーミスへの復讐を始める際に海人達に攫われ、最期は身体の中に埋め込まれた水銀をシュリアの傀儡憑代で膨張させられたことで肉体が破裂し死亡。

  • フェグナー=ルーリット
グロンドの執事兼ボディガードを務める老境の男。かつては「戦場の血まみれ鬼」と恐れられた凄腕の持ち主で、老体となった現在でも戦闘技術は一流クラス。
1度目の世界では、グロンドの命に従い孤児院の子供達を「ラムネ」と呼ばれる麻薬で中毒にし、自分のいうことを聞く兵士に仕立て上げた。

  • ノノリック
グロンドのボディガード。少女のような見た目としゃべり方をしているが、実際は男。サディストであり、気に入った人間は自分のおもちゃにしようとする。
飛翔白舞(ランブルホワイト)」という白剣を無数に生み出し敵に向かって自動で攻撃する能力を持つ。
正体は真祖の吸血鬼であり、処女100人の生き血を吸う毎に1回、死亡した際に蘇生することが可能でグロンドの復讐の準備を邪魔された海人に殺されたが、海人達が居なくなった後に復活した。

  • レオーネ=ボルト
前世が日本人の行商人。弓の腕前が高く一度目の世界では「暴れ弓のレオーネ」とも呼ばれていた。海人同様、1度目の世界の記憶がある。
ミナリスが住んでいた村にも行ったことがあり、彼女が村人から迫害され追い出されたことを知っている。
浴する瞳」という相手の感情を色として識別できる能力を持つ。復讐というどす黒い感情を持ち、ミナリスに復讐の道を歩ませる海人を許せず、復讐を止めるよう説得する。その一方で、ミナリスに復讐をさせないよう本来とは正反対の場所に故郷の村があると嘘を吹き込むなど、裏で暗躍する。

  • ダン、シュピーネ、ザンク
レオーネが行商人として独り立ちする際についてきた故郷の仲間達。ダンとザンクは剣士の男性、シュピーネは魔術師の女性。
魔法の腕も磨くのと同時にミナリスに復讐を止めさせるためにカーバンヘイム学園に通うことを決意したレオーネと共にカーバンヘイム学園に入学する。

  • 宮川
日本の警察官。集団失踪事件として扱われている海人の異世界召喚の真相の解明を目指している。ノリの軽い性格。
海人の記憶が事件のカギを握っていると確信し彼に記憶を急いで思い出すよう迫るが、一方で最も事件の被害を受けている宇景兄妹をそっとすべきだとも思っている。

  • 大西
日本の警察官で宮川のお目付け役。
守銭奴であり、金を積まれれば公権力を利用した誘拐や殺人を平然と実行するサイコパス。

  • 川上久美子
日本で「月間・ユートピア」という雑誌の記事を書いている記者。
集団失踪事件の真相が記された記事を作るべく、海人の周囲に張り込んでいる。
転移志願者の動向にも詳しく、悠斗や舞に転移志願者の主犯格が海人を殺す計画を立てていることを教えた。

用語

  • 復讐の聖剣

一度目の世界で海人が死ぬ直前、復讐を心に誓った際に生まれた新たな心剣。敵の悪意や敵意を察知しやすくなる効果がある。
通常の剣として使用できるほか、強い憎悪を持った相手の胸元にナイフ状にしたこの剣を突き刺すことで海人と復讐の契約が結ばれ、新たな能力を契約者に発現させる。
契約を結んだ者はお互いの復讐の記憶を見ることになり、復讐相手が共有化される。命も共有化されるので互いに裏切って殺すことも不可能になる。
海人はこの契約を結んだ相手を自分の仲間や味方ではなく、共犯者と称している。また、契約を結ぶ理由を「1人でやるよりも、もっと充実した素晴らしい復讐ができそうだから」と説明している。
なお、舞や悠斗と契約を結んだ際に復讐の契約の内容が変化し、共犯者達が死んでも海人には影響が出なくなったが、逆に海人が死んだ場合は全員が共倒れするようになった。

  • 大罪の剣
海人の心剣の中でも一線を画す能力を持った七つの大罪をモチーフとする7つの剣。
解放すると七つの大罪の英語名を持つ精霊のような者が姿を見せる。解放状態の場合、会話することも可能。
剣によって特定の発動条件や使用後のデメリットがあり、海人もここ一番の場面でしか使わない(傲慢を冠する驕傲城の唯一王のみ、発動条件がない代わりにデメリットが毎回変動する)。
剣の能力が著しく下がる代わりに発動条件やデメリットが発生しない使役状態という使い方もある。
一度目の世界でメテリアに『聖杯の呪毒』を打ち込まれて『聖女の呪い』を付与されており、解放すると自身の能力が下がる上に体力と魔力を奪われて数日間昏睡状態となり、加えて使用の形跡と現在位置をメテリアに知られてしまう。

  • 聖杯の呪毒
対象の固有能力を全て無効化し、大罪の剣に『聖女の呪い』を付与するほどの特殊な毒。
メテリアにしか作れず、保存が利かないことが欠点だが、それらを差し引いても極めて強力かつ凶悪な効果を有している。

  • 転移志願者
海人の異世界召喚後の日本に出現した犯罪者集団。
異世界召喚のための生贄になった者達の最期の映像から失踪事件の被害者は異世界に転移したと考え、「彼らの私物を集めたり、彼らの血縁者や友人、知り合いを殺して得点を稼げば異世界に旅立てる」という思想を持っている。
その狂気の思想のもとで窃盗や誘拐、殺人事件などを起こしている。悠斗や舞も彼らが起こした事件で親交のあった者を殺されている。


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