概要
作者は富沢順。スーパージャンプにおいて1992年から1999年にかけて連載された。
サイボーグとして蘇ったビジネスマン、山崎宅郎が派遣社員として企業に赴いて経営コンサルタントとして企画を提案し、派遣先を立て直す物語。
登場人物の多くが実在の著名人をモチーフとしており、敵として登場する戦闘サイボーグはほぼそのままの外見である事が多かった。
主人公・山崎宅郎の外見モチーフはイッセー尾形が独り芝居でよく演じていたサラリーマンで、連載中に制作されたオリジナルビデオでは実際に尾形が演じている。
物語のパターン
過労死したサラリーマン・尾崎達郎が戦闘サイボーグとなって甦り、企業戦士・山崎宅郎として数々の潰れかけた企業の立て直しに尽力する。
しかし山崎の企業立て直しが成功されては困るライバル企業は別口で企業戦士(山崎と同じサイボーグ)を雇い山崎の妨害を目論む。雇われた敵企業戦士は山崎や彼と組んだ企業およびその担当者の企画に懸けた夢を「夢想」だと悪し様に馬鹿にして「今だけ金だけ自分だけ楽しく生きればいいのだ」と嘲笑う。
敵企業戦士の苛烈な実力行使に山崎はメカバレしてしまうが、その度に組んだ担当者に自らがビジネスに懸けた思いを語り、担当者がビジネスに抱いた夢を「そうです、あなたは正しい」と肯定し背中を押す。
そして夢を取り戻した担当者の応援を背負い、山崎は起死回生の必殺技で敵を退ける。
後にはプロジェクトに成功して息を吹き替えした企業と、そこで再び励む担当者の姿があり、その姿に満足して背を向け山崎は新たな派遣先に向かうのだった。
登場人物
CVはOVAのもの
山崎宅郎
CV:千葉繁
業務不振、時には倒産の危機に瀕した企業に派遣される無敵の派遣社員。商品リサーチ・開発・宣伝販売すべてが理詰め、それでいて人の意思の大切さも忘れない人情家。今日も企業を救い、関係者総員の最敬礼を背に次の職場へと向かう。
※本作連載時の派遣社員は各社から引っ張りだこなエリートの代名詞だった。現在の「派遣社員=正社員に成れない雑魚」と言うイメージは2004年の労働者派遣法改正(単純労働者の派遣解禁)以降である。
鹿島倫子
CV:川上とも子
第三話から登場。家庭を省みない父を恨み半グレ状態だったが、山崎の正体を目撃し、興味本位で助手として同行し、人として大きく成長していく。彼のことはオッサン呼ばわり(ただし、彼自身昔からオッサン呼ばわりされておりまったく気にしていない)。
貴理香
CV:勝生真沙子
山崎の所属するNEO=SYSTEM社のエージェント。敵サイボーグと戦うたびに派手に壊される彼の処遇(主に修理費用)に頭を悩ませている。が、戦闘モード切替アイテムヤマザキ・アイの改良に取り組むなどなんだかんだで彼に協力している。
主な必殺技
名刺スラッシュ
十数枚の名刺を高速で飛ばし相手を切り刻む。名刺自体は何の変哲もない紙製。
ネクタイブレード
自身の締めたネクタイを謎の技術を使い硬質化、実体剣として使用。もちろんモーションはアレ。