概要
凍座白也直属の配下であり函館隊所属の隊士。
実検戦闘を開始する前に外部から勧誘された新入り3人のうちの1人。右眼を何らかの経緯で失っており、それと同時に顔の右半分に大きな切り傷の痕が残っている。
その正体は魚沼宇水の弟弟子であり、端正な顔立ちをした褐色肌の青年。出身は同じく琉球と思われる。
服装は兄弟子と同じく全身に目玉模様が描かれており、耳飾りのデザインも同じものである(これは単に宇水を真似たものなのか、あるいは心眼を会得した者の象徴であるのかは現時点では不明)。
宇水を殺した斎藤一に対しては怨敵と呼ぶほどの恨みを抱いており、函館の実検戦闘の際に凍座が投降した後は斎藤への敵意を滲ませつつも函館山山頂での築城に携わっていたが、田所から斎藤が札幌に向かったことを聞いたことで遂に殺意を抑えられなくなり自身も札幌へ向かい、雹辺兄弟が行っていた実検戦闘が頓挫したことで証拠隠滅と撤退の準備を急いでいた闇乃武に追加の砂金を渡して栄次と永倉に手出しをさせないよう分断工作に協力させたことで、遂に斎藤との私闘に持ち込む。
だが、自身の愛刀を全て失っている斎藤が万全の状態では無いと知ると、自身が宇水の名誉を挽回することを誓い、次に戦う時までに斎藤に万全の刀を用意しておくよう言い立ち去った。
名前の由来は沖縄県名護市にある地名の一つである『伊差川』と新潟県の市の一つである『糸魚川市』からであり、褐色肌の設定は再筆版の宇水から移行されたものと思われる。
黄金玄武(クガニゲンブゥ)
黄金のティンベーとローチンで、眼力琉球武術において代々最強の使い手に受け継がれる宝具。伊差川曰く本来なら宇水が所持する筈だったとのことで、これが有れば宇水は誰が相手でも負けなかったとのこと。
宇水が所持していたものとは違いティンベーはサイズが小さくローチンは柄が短い。
また生粋の劍客兵器が使う武器ではないためか、武器の名称の前に『戦型』が付いてはいない。
宝剣宝玉百花繚乱(ほうけんほうぎょくひゃっかりょうらん)
ローチンを巧みに使い、鉄球部分での打撃と槍の刃の刺突を高速で幾度も浴びせる技。
備考
上述にある通り、宇水と同じく復讐を原動力にしているものの、宇水が「自身の怨敵に屈する形で復讐者になり損ねた卑劣漢」であったのに対し、糸魚の方は「相手が怨敵であろうと万全の状態で勝負する猶予を与える武人」という相違点を持つ。