概要
部隊将の指揮の下、任務を遂行する兵士。総数は未だ不明ではあるがその実力は大半が十本刀とも渡り合えるレベルに達している。
土居潜具羅(ドイモグラ)
岩のような肌と巨躯とそれに見合った怪力が特徴で、八ツ目無名異に比肩するほどの外見から左之助からは岩男と呼ばれている。下顎の端に一対の牙を持つ。
しかし、これは鎧であり、本体は引き締まった肉体を持つ女性。左之助や安慈を片手で掴み上げ2人と互角に戦える打撃力を出せる剛力を持ち、更に女性特有の柔らかくてしなる筋肉による速さも併せ持ち、速さを持たない安慈からは『相性が悪い』と言わしめる程。
冷静且つ世話焼きお母んと呼ばれるほど面倒見の良い性格であり、捕虜となった凍座や占拠した函館山で築城を進める後述の戦型を使って権宮達に酒や食料などの生活用品を逐一差し入れるなど独断専行で周囲を振り回す凍座の代わりに隊の潤滑油として立ち回り、連絡係も担当しているためか作中では函館隊のメンバーだけでなく寒郷や冬甲斐、霜門寺とも連絡を取り合っていることが仄めかされている。
また読書家としての一面も持ち、凍座が昏睡状態に陥ったときは目覚めるまでの代わりを務める際に時間潰しの一環として大量の本を持ちこんでいる。
同胞に対しては面倒見がいい反面敵対する人間の中でも臆病者に対しては僅かの慈悲も持ち合わせておらず、初登場時には戦意喪失して逃亡する兵士を惨殺している。
戦型・土遁暴威蟲(グラボイズ)
土居が用いる闘法。細々刃金や二刃羽織のように武器としての固有の形はないが大地を構成する物質である砂・土・石・岩を用いた変幻自在かつ無数にも等しい手数が特徴であり、土居にとって大地そのものが肉体でもあるため地中をモグラのように自在に潜行することができるうえに、兵糧攻めの無効化に加えて戦闘のときにも地中を動き回ることで弾丸そのものが届かなくさせることや、地中に身を潜めて音を感知することで後方か真下からの奇襲を行うこともできる。
戦型の名前はトレマーズに登場するクリーチャーであるグラボイズが由来になっている。
- 岩槌腕(ガンツイワン)
モーニングスターを模した岩を拳に装着して拳打を放つ技。
- 砂蜥蜴(スナトカゲ)
下衣の裾から撒いた砂の上で滑走して攻撃をかわす技。
- 岩蟻塚(イワアリヅカ)
地面を踏み、鋭い岩を地面から突き出す技。
- 蜂飛礫(ハチツブテ)
両拳を岩にぶつけ、その破片を散弾銃のように放つ技。
あらかじめ潜具羅具足の中に仕込んだ破片を口内から放つ形でも使用できる(本人曰く銃の真似事ではあるようだが、威力は明らかに銃を凌いでいる)。
- 岩破杵(ガンパッショ)
岩の杵で打撃を与える技。
- 潜具羅具足(モグラグソク)
土居が普段から着用している岩で構成された鎧。
権宮剛豪(ゴングウゴウゴウ)
普段は轟號(ゴゴウ)と呼称しているが本来の称号は偽號(ギゴウ)。凍座白也直属の配下であり函館隊所属の隊士。
サングラスをかけた、軽めの言動が特徴の男。戦闘中にブランデーを飲むほどの酒好きな性格であり、函館山山頂での築城の合間にもワインを嗜んでいる。
他者のことを慣れ慣れしく○○ちゃん付けで呼ぶ癖があり凍座や糸魚は特に気にしてはいないが、土居からは呼び方に難色を示されている(ただし流石に年長者である田所に対してはタメ口ではあるものの、さん付けで呼ぶ程度の礼節は弁えている)。理由は不明であるが霜門寺からはバカと呼ばれており、恐らく普段からの軽薄な言動も含めて腕は立つ一方で頭に関しては左之助や番神と同系統の類と思われる。......と思われていたが実は味方に対しての慣れ慣れしい口調も親しげに接する振る舞いも全て相手にそう思わせ欺くための虚偽・話術で自分のペースに持ち込むものであり、実際の性格は悪党を自称する通りの冷酷非情、かつ目的のためなら卑劣な手段も辞さぬもので、役に立たないと判断したら仲間であろうと敵諸共容赦なく手に掛けることも厭わない。
腕力に関しては土居や凍座と同等であり、新井赤空が遺した図案を元に独自に改良、作成した盾と見紛う程の大剣業火乃大剣を愛用している。硬度はライフルによる斉射でも傷一つ付かないほどに高く、ブーメランのように投擲することで奇襲も行うことができる。さらに大剣の側面に大量のベアリング弾を発射する機能を備えているのに加え、内部に先端が銃となった銃剣を内蔵している。また右手には常に巨大な籠手を装着しており、有事の際には拳打を放つための武器として使用することも可能。
本来は函館山を占拠した後に捕虜となって陸軍との窓口になる任務を務めるはずだったが、凍座が斎藤以外の猛者との邂逅による愉しみを優先させて捕虜になってしまったため、函館山からの監視と築城の任に就くことを余儀なくされる。
元々凍座に対しては身勝手な性格であることを嫌っているのか冬甲斐や霜門寺と同様にいい感情を持っておらず、昏睡状態に陥った凍座を見たときは世のためにと言いつつそのまま死ぬことを望んでいる(ただし単に気に入らないからという理由だけでなく、同胞から見てもまともではない思考回路と潜在能力を危惧してのことでもある)。
戦型・偽身暗鬼(ギシンアンキ)
業火乃大剣や前述の仲間達への親しげな振る舞いといった非常時の一手の為に全てを偽る剛豪の闘法。
天智実命(アマチミコト)
函館隊の中では最も小柄であり、現時点ではメンバーの中で唯一素顔が明らかになっていない。
寡黙で喋るときも片言かつ人見知りの傾向がある不思議ちゃん系のためか、権宮を通してでしか同胞と話してはおらず権宮からは天ちーの愛称で可愛がられており、天智も権宮が一番性格的に相性がいいためか2人で共にいることが多い。寂しがり屋でもあるためか土居に対しては友達が欲しいと権宮を通じて頼んでいるが、この頃から明らかに大人とは思えない振る舞いが度々あることから年齢は不明であるものの張からは小僧と呼ばれていることも踏まえると、劍客兵器の中でも最年少の未成年である可能性が仄めかされている。
本陣の生まれではあるが劍客兵器としての成り立ちは武者修行で劍客兵器と成った凍座よりもイレギュラーなものであり、その正体は生まれたときから戦型をその身に宿した生まれついての劍客兵器。
後述の通りあまりに特殊で替えが効かない戦型の持ち主であるためか、劍客兵器に成るための修行はおろか必須条件である赫力の修得を特例として免除されていることが仄めかされており、それを裏付けるように土居からは戦闘力が皆無であることが明言されている。戦型を使えない状態のときは自力での攻撃回避はおろか張に取り押さえられるときでさえ回避ができないほど身体能力は低く、このため戦闘に加わるときは味方の護衛が必須となる(権宮と土居が闇乃武の力を測りに行ったときも2人が危険を考慮した為か、糸魚と共に留守番をさせていたことが覗える)。
戦型・神通覚(ジンツウカク)
500年もの間、本陣内部で神通力の発現を目的として勘の鋭い者・先見を持つ者・占術に長けた者を選び何代も掛け合わせ続けて数多の失敗の末に発生した神通力にも等しい尋常ならざる直感。
権宮曰く神通力と呼べる程の確証は無いうえに本人にしかわからない曖昧な感覚であり、天智も神通力の存在は信じておらず敵対した者からの嘲笑にも慣れているためか特に気にせず笑い返している。
だがその力は紛れもなく兵器と呼ぶに相応しいものであり主に干支や1間の単位で相手が攻撃を仕掛けるときの距離やタイミングを先読みするだけに留まらず、なんと函館山山頂から五稜郭で土居と凍座が暴れることを事前に察知することさえ可能にしており、函館山山頂から五稜郭までの距離はおよそ10Kmであることから数Km先の小川の音を聞き取れる心眼と同等かそれ以上の異能である。
ただしあくまでも感覚頼みの不安定な力ではあるため消耗が激しいうえに長時間の使用ができないため一定時間のインターバルを挟む必要があり、その間隔を少しでも縮めるため棒飴での栄養補給が欠かせない模様。
伊差川糸魚(いさがわいとい)
実検戦闘を開始する前に外部から勧誘された新入り3人のうちの1人。右眼を何らかの経緯で失っており、それと同時に顔の右半分に大きな切り傷の痕が残っている。
詳細はリンク先参照
長髪・ギザ歯の男(仮称)
寒郷豪人直属の配下であり樺戸隊所属の隊士。
四肢に板撥条の刃を装着しており、撥条の瞬発力を活かした速度で攻撃を行うことができる。
自分の言葉と行動に責任を持たない人間を嫌っているためか、樺戸集治監における実検戦闘では脱走しようとする囚人たちを射殺しようとした看守たちに「殺すといった以上、殺される覚悟はあるんだろうな」と言い放ち、容赦なく斬殺している。
田所に対しては家族を重視する姿勢が理解できないためか度々「家族ねぇ」とぼやいており、寒郷と飛號には口出しをしないよう静止されている。
ゴーグルと覆面を着用した人物(仮称)
飛號(ヒゴウ)。寒郷豪人直属の配下であり樺戸隊所属の隊士。
前述の特徴に加えてスカーフも着用しており、手袋と革靴のデザインからもパイロットを彷彿とさせる出で立ちをしている(コードネームと服装から、蝙也と同様に何らかの飛行スキルを持っていると思われるが現時点での詳細は不明)。
ゴーグルとスカーフの設定は再筆版の蝙也から移行されたものと思われる。
遠距離かつ後方からの奇襲を得意としており、劍星(つるぎぼし)と呼ばれる巨大な棒火矢で樺戸集治監に先制攻撃を行ない、大規模な被害をもたらしている(棒火矢というよりも見た目・威力ともに完全に弾道ミサイルのそれであり、函館の四稜郭に集結した際もいつでも攻撃が行えるようにか3本設置されている)。しかし現時点では劍星が戦型そのものである描写はなく、土居の土遁暴威蟲と同じくあくまでも戦型の一部と思われる。
田所(たどころ)
愛號(エゴウ)。寒郷豪人直属の配下であり樺戸隊所属の隊士。
眼鏡をかけた初老の小柄な男性で、殺戮に対して一切の躊躇がない劍客兵器の中ではとても穏やかな性格の持ち主。年齢と立場に関係なく誰に対しても敬語口調で接しており、権宮とは函館山で共に食事をしていることから性格的な相性はいい模様。また反撃を試みた看守を返り討ちにした後も実検戦闘が終わるまでは死んだふりをしておくよう忠告するなど、無益な殺生を好んでいない。
短刀で弾丸を反りに沿って受け流しつつ、そこからの軌道を自在に変えて撃ち返すことを特技としており、尚且つそれを背中を向けた状態で実行して急所も意図的に外すという神業を行なっている。
更に攻撃した相手の背後に瞬時に移動するなど凄まじい反射神経と速度を兼ね備えており、速度に関しては剣心や宗次郎に比肩すると思われる。
また劍客兵器の中では現時点で唯一の既婚者であるらしく、函館に集結する際も家族を連れてきている模様(文字通りの家族なのか、あるいは家族と比喩する何かなのかは現時点での詳細は不明)。家族に対しては確かな愛情を持って接しており、実検戦闘終了後は早々に帰宅している。
この事に対して寒郷は実検戦闘と関わりがないという理由で特に口は挟んでおらず、飛號も似た考えであるためか田所のプライベートには干渉しないようにしている。
樺戸隊の増員2名(仮称)
函館に到着するまでに新たに寒郷豪人直属の配下となった2名の隊士。
現時点での詳細は不明であるが、まだ実検戦闘を開始していない冬甲斐か冷泉・凍座以外で本陣に帰還していなかった部隊将の隊からの増員・あるいは本陣外の生まれである新入り3人のうちの残り2人が配属された形になったと思われる。
於野冨鷹(オノトミタカ)
斧號(フゴウ)。霜門寺瑠璃男直属の配下であり小樽隊所属の隊士。
筋骨隆々とした体格と厳つい顔つきをした坊主頭の男。斧使いであることを象徴するかのようにモミアゲと眉毛が斧刃の形になっている。登場人物制作秘話では退役直前の軍人がイメージソースであることが明かされており、霜門寺からもロートルと呼ばれていることから年齢は比古清十郎や永倉新八・阿部十郎と同年代と思われる。また霜門寺の配下になった時期は不明ではあるものの、15年前には寒郷の配下として任務に従事していた時期があった模様。その際は寒郷と共に函館戦争を見に行っていた。
非情ではあっても冷酷な性格ではなく、函館戦争で外国勢力への対策が鈍重すぎる有様と貪欲に進展を進めていく世界の危険性を痛感したことに加えて寒郷の忠告を重く受け止めたことで、猛者は日本を護るためにその力を使わなければならないという結論に至っており、極端ではあるが劍客兵器以前に人間として真っ当な心根を持っている。
観柳の身柄を剣心たちに抑えられたことにより万鉄刀を小樽に出回らせることが不可能になったどころか劍客兵器に繋がる手掛かりになると判断した霜門寺の命令により、観柳の抹殺に赴く。その際足止めを買って出た左之助との戦闘に移り、切り札を用いて戦闘不能の状態に陥らせるなど一時は優位に立つ。だがこのまま失血死は確実だと判断してしまったことと隠れていた旭が情報収集と回復するまでの時間稼ぎをすべく左之助の声真似をしたことが重なり、凍座と赫力についての情報を話してしまう。
情報を引き出した旭を追おうとするも回復した左之助が立ちはだかり再度交戦することになるが、このまま殺すことよりも劍客兵器として迎え入れるべく赤報隊と相楽総三のことを仄めかして勧誘を行う(最初は喧嘩屋など相手にならないと見下していたものの、戦ったことで実際は喧嘩屋の範疇に収まらない猛者に成長できる可能性を見込んだ模様)。
だが左之助は劍客兵器のやり方が明治政府と維新志士が今までやってきた醜い手口と同じだという理由で拒否したことによって殺すことを決断。再度赫力を発動させて左腕での裂斧掌を囮にして、右腕の方の裂斧掌で確実に仕留めようとする。だが死角である手の甲をカバーするため旋拳での二重の極みを繰り出されたことで左腕を粉砕され、残った右腕で応戦しようとするもその隙に両拳での打撃・顎への蹴り・頭突きを連続で叩き込まれたことで遂に戦闘不能に陥る。
立つこともやっとの状態で尚も日本を護るために劍客兵器に加わるよう訴えるが、左之助は世界の残酷な実情を5年間直に見てきたことを引き合いに出して『気に入らないのはあくまでも今のやり方で世界を相手にそれは通じないから、やり方を変えるなら話し合いに応じる』と握手を求めながら諭したことで、戦意を喪失。左之助ならこれから先のことも乗り越えていけると信じ、敗北を認めて対話に応じようとする。
しかし状況を見にきた次いでに戦闘の顛末を見届けていた霜門寺が情報漏洩を懸念したことに加え、赫力を2回使っただけで戦闘が困難になるほどの衰えがあったうえに剣客ではない左之助に敗北した以上は劍客兵器として最早使い物にならないと判断したことで、背後から胴体の左半分を切り裂かれたうえに両腕を落とされる重傷を負い失血死が確実になってしまう。
霜門寺が撤退した後は無駄死にだけは拒絶する姿勢を見せて、左之助に時間が許す限りの情報を全て伝えるが、傷が深すぎたことと失血し過ぎたことで立つことさえ出来なくなってしまい、左之助の最期の質問が情報ではなく、家族や友人、誰かに言い遺す言葉があるなら遺言を必ず伝えるという敵である自分を思いやる優しさに心打たれたことで最期に「函館に気を付けろ」という遺言を遺し、左之助の健闘を祈りながら笑顔で息を引き取った(家族の有無に関しては口に出さなかったものの、遺言に対する反応と内容から7歳の時に別れた家族がまだ存命であったことを部隊将の誰かから聞いて把握していたのか・あるいは田所のように外で家庭を持っていた可能性と、霜門寺から函館の実検戦闘の全貌を事前に知らされていた可能性が示唆されている)。
亡骸は剣心たちと合流するまでの間に、左之助の手で雅桐倫具が拠点にしていた蔵の近くの寺で丁重に葬られている。
戦型・破断戦斧(せんけい・ハダンセンプ)
於野が使用する柄頭に斧を模した刃を装着した刀。柄の中には仕込槍が隠されており、刃が破損しても不意打ちでの攻撃が可能である。
- 護斧の構え“断”(ごふのかまえ・ダン)
身体を半身だけ向けることで、攻撃可能な面積を2分の1に減らす技。これにより左之助の拳打の連続攻撃を全て受け流した。
- 戦斧の構え“破”(せんぷのかまえ・ハ)
破断戦斧を頭上高く掲げて構え、相手の弱点に向けて打ち下ろす技。
- 裂斧掌(レップショウ)
於野の陰技。赫力を発動させて手首を直角に折り曲げ、親指以外の四指を同じ長さにして斧に見立てた手刀であり、その威力は鋼をも断ち割る(なお、この技を修得するために砂鉄を10万回は穿っている模様)。
本多雨読(ホンダウドク)
記號(キゴウ)。霜門寺瑠璃男直属の配下であり小樽隊所属の隊士。
マッシュルームカットの細身の男で、左目にモノクルをかけている。性格は慇懃無礼かつ皮肉屋で基本的に敬語口調で通しているが、激昂した時には口汚い口調になる。その反面自分の実力は正確に把握しており、拠点に乗り込んできた剣心に対しては『敵う相手ではない』と即断して戦闘になることを終始避けている。
実検戦闘の序盤は於野と共に雅桐刀をばら撒く準備を行っていたが、雅桐倫具が剣心たちに身柄を抑えられた後は霜門寺の命令で市街地に直接赴き、雅桐銃をばら撒き治安の悪化を加速させる。
雅桐銃を行き渡らせた後は拠点の警備を任され、実検戦闘の最終段階を発動させるために闇乃武に大量のライフルを準備させていたが、拠点内に潜入した阿蘭と雅桐と鉢合わせてそのまま戦闘に入る。
逃走後は市民に変装して実検戦闘の成果を確認しに市街地に来た霜門寺と合流。失敗したことを謝罪するも、ガトリングガンを奪われ敗北した挙句に拠点を制圧されて実検戦闘の頓挫を招くというこの上ないやらかしに激昂した霜門寺から銃火器如きに敗けた劍客兵器の恥晒しと烙印を押され、藁で包み隠された細々刃金によって顎から脳天を貫かれ即死する(於野と違い、遺体もその場に完全に放置される形になっている)。
戦型・書・裏・剣(せんけい・ショ・リ・ケン)
本多が使用する手裏剣が表紙に描かれている本。ページの1枚1枚がアルミニウムと細々刃金と同じく外国のとある蜘蛛が吐く鉄の43倍の強度を持つ糸を混ぜて加工した金属紙であり、万年筆で弾き飛ばして攻撃する。加えて本多自身が戦列の外から牙刃を隠し偽り仕掛けるタイプの劍客兵器であるため、初見でただの本であると油断させることも可能。
ページの硬度は人体や木製の盾をも切り裂ける程に高く、防御に転じればライフルの弾丸をも防ぐことができる攻防一体の武器である。ただし物量攻撃用であるためページが尽きれば当然使えなくなってしまうが、常に予備の書・裏・剣を複数携えることでその弱点をカバーしている。
- 速読(ソクドク)
高速でページ1枚を放ち、敵を切り裂く技。
- 乱読(ランドク)
赫力を発動させて両手で書・裏・剣を2冊持ち、大量のページを1点集中で放つ技。赫力を発動させたときの速度は旧型の回転式機関銃の連射速度と互角であり、尚且つ真正面からの撃ち合いで弾幕を張ることも可能。
余談だが、武田観柳withガトリングガンといえば東京編で蒼紫をも戦闘不能にし、さらに彼の部下を全滅させた存在である。それと互角に撃ち合えるあたり、霜門寺による評価に反して実は相当な実力者だったのでは?という考察もある。