概要
佐々木寿人とは日本プロ麻雀連盟に所属するプロ雀士である。MリーグではKONAMI麻雀格闘倶楽部に所属しており、通称「ひさちゃん」として親しまれている。
プロフィール
経歴
麻雀と出会ったのは高校2年の時で、友人に誘われたことがきっかけ。
そこから麻雀にのめり込み、大学入学後は麻雀店でアルバイトもするように。
大学2年の春、学費の納入が1日遅れたことで進級が出来なくなったことをきっかけに大学を中退、地元仙台でしばらく麻雀店のアルバイトを続けた後、新宿歌舞伎町の麻雀店で働くため上京。
高レートの麻雀が行われ実力者が集まる歌舞伎町でも勝ちまくり、「フリーで1000万稼いだ男」としてアマチュアながら有名な存在となり、『真剣』(武喜仁)という漫画の主人公のモデルにもなった。
歌舞伎町時代では将来のライバルであり盟友である滝沢和典と出会い、客と雀荘店員の関係ながら毎日のように卓を囲み切磋琢磨し合うことに。また前原雄大や荒正義、森山茂和といった日本プロ麻雀連盟の重鎮たちと出会い、彼らからプロ入りを進められる。
一度は固辞したものの、連盟の最高タイトルである鳳凰位決定戦に足を運び、その対局を見たことでプロ入りを決心し2006年、29歳の時日本プロ麻雀連盟に入会する。
その高い知名度からプロ入りした直後から注目され、自団体の対局・放送対局でも共に勝利を重ねていく。2016年に行われた麻雀プロ団体日本一決定戦では、初日1回戦に役満地和を和了(関連動画・上)するなど、結果だけでなく大きなインパクトも視聴者に与えることに。
2018年に行われたMリーグドラフト会議でKONAMI麻雀格闘倶楽部から1位指名を受け、入団。
序盤は苦しんだものの、ここでもMリーグ第1号役満である国士無双の和了(関連動画・下)から調子を上げ、初年度は21名中3位の個人成績を上げチームのファイナル進出に大きく貢献した。
2020-21シーズンには30戦13トップという驚異的な成績を上げ、494.1ptを獲得しレギュラーシーズンMVPとなり94000点を獲得した半荘最高スコア賞との2冠を達成する。
また赤ありのMリーグルールとは真反対の一発・裏の無い日本プロ麻雀連盟公式ルールでも活躍しており、2020年に最高リーグであるA1リーグに昇級すると、その勢いのまま鳳凰位を獲得、翌年も連覇するなど高いルール適応能力も見せている。
人物
ストイックで寡黙な人物ながら、麻雀用語と絡めたダジャレを連発するなどお茶目な面も。
また滝沢和典との親交は深く、滝沢とのコンビ通称タキヒサは麻雀界でも絶大な人気を誇る。2021年には滝沢がEX風林火山から格闘倶楽部に移籍してきたため、控室でも楽しそうに話す2人の姿を見ることができる。
2008年には同団体のプロ雀士手塚紗掬と結婚、2024年現在1男1女の父。
プロ雀士には珍しい非喫煙者であり、酒も下戸である。
雀風
プロ入り当初からアマチュア時代の影響で攻撃派であり、「役無し」「ドラ無し」「愚形」の三拍子が揃った「がらくたリーチ」を多用するなどとにかく手数で勝負するタイプ。かと思えばリーチで跳満や倍満をツモアガるなど、打点派の一面も。そのスタイルから放銃も多く、点数がマイナスになった際に出す黒い点棒を「寿人棒」と呼ばれることもあったが、現在では守備にも重きを置いており、華麗な放銃回避(本人曰く「ビタ止めの寿ちゃん」)を見せることもある。
またとにかく打牌が早いことも特徴で、これは雀荘店員時代にとにかく早く卓を回して多く麻雀を打ちたいという思いがそうさせたという。その時代の麻雀店が先ヅモOKだったことも要因だった。ちなみに練習の時など、カメラが入っていなければもっと早く打つこともできるらしい。
キャッチコピーは「魔王」「麻雀攻めダルマ」「寡黙なリーチファイター」「ホンイツコンサルタント」「歩くトーナメント」「百年に一度の守備派」「千年に一度の手役派」など数多く存在する。
主な獲得タイトル
第37期・第38期・第40期 鳳凰位
第7期 麻雀グランプリMAX
麻雀日本シリーズ2018、2020
第9・11・12・17回 モンド杯
RTDトーナメント2019
Mリーグ2020-21 MVP・最高スコア賞
など多数。