「猟師が鬼に食われた」という指令を受けて村を訪れた冨岡義勇と胡蝶しのぶに出会った事を機に彼らと行動を共にするようになる。
※以下、本編の核心に関わるネタバレ
親の仇と思われた人食い熊の正体が鬼化した又造。…つまり「親の仇」ではなく「親が仇」という皮肉な真相であった。
もっとも、仲間が殺された当時は恐怖のあまりハッキリと見えなかったものの、当の八重は父親が人食い熊と見間違える程に禍々しい姿へと変貌した事に薄々と気づいていた模様。
終盤では自身も鬼となった又造に襲われたが、死を覚悟して発した「どうして私を食べなかったの?」という問いかけで又造が思わず動きを止め、直後に義勇達が又造を討伐した事で命拾いしていた。
その後、最悪な形で親も仲間も失って完全に独りとなった絶望から猟銃で自ら命を絶とうとしたところを制止してきたしのぶに諭された事で思い止まった。
親が鬼となる形で家族を失って一度は生きる気力を失いながらも義勇達に救われる顛末となったが、鬼殺隊の長い歴史の中で八重以外にも「鬼となった身内が鬼殺隊士に討伐されて遺族となった者」が数多く存在していたのは想像に難くない。
あくまでも推測の域を出ないが、遺族が最終的に後追い自殺したり逆に鬼殺隊を恨んだりした結末に直面した鬼殺隊士もいた可能性が高く、そのような意味では八重は幸運なケースと言える。
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