概要
師を失って復讐を決意する少年と父の処刑を止めるべく船旅に出た少女の冒険譚。
少年はある約束を果たすため、少女は父親を救うために闘う、知恵とSPELLを駆使し
幾多の敵に立ち向かう。
2014年1月31日からcomicoにて連載開始、2015年10月30日に第1篇がフルリメイクされた。
10章201篇分の本編と番外編を含む221話分が掲載されていたが、2019年2月1日に「連載終了のお知らせ」をもってcomicoでの連載を終了した。
2020年3月5日からMAGCOMI、ピッコマでのリバイバル連載が開始され、2021年12月5日に第176篇「旅の終わり」をもって完結した。
物語
むかしむかし つるぎの王国とよばれたところに 3人の魔女がいました
1ばんめの魔女は この世で最も美しかったので王さまに見初められ お妃さまになりました
2ばんめの魔女は この世で最も賢かったので万病を鎮める秘薬をつくり ひとびとに与えました
3ばんめの魔女は美においても、智においても 2人の魔女には及びませんでしたが
ひとりだけ たいそう優秀な弟子をとりました
……………
壮大な旅の先に、ふたりが目にするものとは―。
様々な種族とSPELL(スペル)と呼ばれる不思議な力が混在する世界において、目的地を同じくする
最凶の女王に仇名す少年と、心優しい少女が織りなす冒険活劇。
登場人物
主要人物
- アルフレド・ペンドラゴン…本作の主人公の少年。3番目の魔女の天才弟子。
- ドロテーア・グレーテ…本作のメインヒロイン。
- パンチネロ…態度の大きな鶏。
反乱軍
- ジルコニア…3番目の魔女。アルフレドの師。
- トト…ジルコニアの使い魔。
- グランピウス・グレーテ…ドロテーアの父親。円卓の五部族が一、銀細工師の部族長。
王国軍に捕らえられている。
- イザナダ・ペンドラゴン…円卓の五部族が一、竜飼いの部族長。
王国
- 1番目の魔女(女王)…世界一の美女。先王の妃であったが王剣を抜き自ら王となる。愛のSPELLの使い手。
- 白兎のジョーカー…ジルコニアを殺した男。円卓の五部族が一、金細工師から奪ったとみられるSPELLを使う。
- トンプソン…傲慢な探検家。同衾を条件にドロテーアの乗船を許可する。アルフレドと交戦するが、竜に喰われ死亡。影のSPELLの使い手。
- 鋸挽きのメリーアン…身長の何倍もある鋸を携える処刑人の少女。
- ビーコート…冷や汗の多い長髪の青年。
その他
- エコー…アルフレドが囚われていた島にいた透明人間の少女。
- フギンとムニン…アルフレドを奴隷にしていた竜の夫婦。
- エイハブ・サザーランド…怪物鯨の胃の中に住む老いた漁師。
用語
王剣カリバーン
王を選定する剣で、引き抜いた者が王となる。
SPELL
さまざまな超常現象を起こす特別な力。
武器や道具、生物に力が宿る一般SPELLと、宿る物体と力と切り離せない特殊SPELLが存在する。
前者は複製可能だが、後者はこの世に唯一のものである。
円卓の五部族
王の側近として執政を行う選ばれし部族。それぞれが特殊SPELLを代々継承している。
女王の即位後、旧体制の五部族は反逆の罪に問われ、追われる身となっている。
赤色人(アムリント)の竜飼い
円卓の五部族の一。燃えるような真っ赤な髪と目で、ネイティブアメリカンのような装いが特徴。
竜を操り戦う。
最後の部族長はイザナダ・ペンドラゴン。王国軍に敗れたが、SPELLを事前に3番目の魔女に託した。
継承するSPELLは竜牙の笛。
金細工師
円卓の五部族の一。詳細は不明だが17年前の時点で王国軍に敗れており、さらにSPELLも奪われている。
銀細工師
円卓の五部族の一。ドワーフ種の部族で、王への忠誠心からカリバーンにならい、剣に名をつける慣習を持つ。
部族長グランピウス・グレーテは辺境のアーカンザスに身をひそめたが、王国軍に捕らえられる。
継承するSPELLは銀の靴。踵を打って竜巻を起こす力を持つ。