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あたしたちは、運命共同体っしょ。

お兄ぃのものはあたしのもの。あたしのものはお兄ぃのもの。


原作について

原作「クオリディア・コード」は複数のメディアミックスで展開されており、初見では把握し辛い上にアニメと小説で方向性が異なるため紹介しておく。

明日葉に限った話ではないが、とくに前日譚を読んでいるかで印象が大きく変わってくるので、キャラクターを重要視するなら前日譚に触れることをオススメしたい。


前日譚

後述のアニメとは全く別の作品

4作品で合計7冊あるものの陣営ごとに作品が分かれているため読むのは気になる陣営のみでOK。アニメを視聴していなくても問題ない。むしろアニメが盛大なネタバレになっている陣営もあるので注意。

明日葉は千葉編にあたる「どうでもいい 世界なんて」(全2巻)のヒロインとして登場する。

本編で登場する主人公やヒロイン、世界観の掘り下げは専ら前日譚で行われるため、明日葉のことを知りたいならアニメよりも重要。編集者としてはアニメより前日譚から入ることをオススメしたい。

アニメではあまり描かれなかった兄と二人きりのときの素直な明日葉や、戦時下の世界を生き抜いてきた二人の兄妹愛が描かれる。前日譚でしか登場しない設定やキャラクターも多い。

他の陣営の前日譚にも言えることだが、前日譚はアニメとは違い「人対人」のエピソードがメインであり「どうでもいい 世界なんて」はとくにそれが顕著である。


アニメ「クオリディア・コード」

全12話。2016年7月~9月に放映。シリーズの本編にあたるがアニメが先行(いわゆるアニオリ)でノベライズが後発。

さがら総、橘公司、渡航の3名による合作であり作家毎に主人公、ヒロインが1組ずつ居るため1クールアニメながら主役クラスのキャラクターが6人登場する。

明日葉は渡航担当の千葉陣営のヒロインであり、とくに2話、8話で活躍する。

尺の都合か人物の掘り下げが薄く(というより千葉組は深掘りが全く無い)、前日譚と比べて主役6人とも性格に多少のブレがあるため、各キャラクターのことを知るには前日譚を読む必要がある。


ノベライズ「クオリディア・コード」

全3巻。アニメのエピソードを元に小説化したもの。話の大筋はアニメ版とほぼ同じだが、小説特有の表現などで人物の心情描写がアニメ版とは段違いなほど細かくなっており、ファン的には欠かせないシーンも多い。

アニメに比べて明日葉のブラコン具合もかなり盛られている。


コミカライズ「クオリディア・コード」

全2巻。アニメのエピソードを元に漫画化したもの。アニメでいう7話までしか収録されておらずノベライズと違い漫画版特有のシーンも無いのでコレクター向け。


円盤特典

アニメのDVD/BDにそれぞれ特典として書き下ろし小説がついてくる。4巻、5巻の特典が千葉陣営メインの内容であり、明日葉ファンならとくに4巻は抑えておきたい。二次創作顔負けのデレっぷりが楽しめる。


人物像

cv,安済知佳

クオリディア・コード』の千葉都市主席で、千種霞の妹。

普段はけだるげな今時娘だが、ひとたび銃を握ればトリガーハッピーに。気ままな性格と小柄な容姿から地の文や兄からはしばしば猫に例えられる。

武器は二挺拳銃。固有世界(特殊能力)は物質の運動制御と紹介されているが、熱を操る能力という解釈で問題ない。


常にひそかなおしゃれを忘れないのも彼女の特徴。


髪型はポニーテールで、

赤髪に黒いヘアピンをつけているのがトレードマーク。


腰にピンクの上着を巻いてるところも彼女のチャームポイント。


ローファーに黒地に白のライン入りソックスの服装も

「スポーティさ」と「おしゃれさ」を両立させている。


兄である霞に対しては「お兄ぃ」と呼び、外では基本的にそっけない態度を取っているが、兄と二人きりのときは兄の膝に自分から頭を乗せてくる程度には素直。無闇に暴力を振るうことは全く無い由緒正しいツンデレである。素直な明日葉が素であり、外面の明日葉は恥ずかしさからくる演技であると霞も認識している。また、切羽詰まっているときは「お兄ちゃん」呼びになる。


  • 霞の携帯に電話がかかってくると邪魔をするなと言わんばかりに電話を切る
  • 霞が他の女子生徒に千葉を案内している所を尾行する
  • 兄を傷つけた敵を既に絶命しているにもかかわらず死体も残さないほど蒸発させる
  • 首裏にあるコードをチェックするために霞に押し倒された際に赤面し続ける

など、視聴者からは霞のシスコンより明日葉のブラコンの方が重症と評されることも。これらはアニメでも描かれた側面であり片鱗に過ぎない。前日譚やノベライズ等での描写も含めると明日葉のブラコンぶりは更に数段悪化する。


能力(<世界>)

物質の運動制御であり作中では専ら熱の制御に用いている。2丁拳銃から炎弾と氷弾を打ち出して戦うが、拳銃はコントローラのようなものであり得物無しでも<世界>を行使することは可能。

中等部の頃から将来の首席候補と評される程の天才ではあるが戦闘以外に関してはまるでやる気がなく、家事や首席としての雑務は殆ど霞に丸投げしている。料理はできるようで実は料理をしているシーンの数は登場人物の中で最も多い。


前日譚「どうでもいい世界なんて」※ネタバレあり

時系列としては本編の1年前にあたる。アニメとは違い外敵との戦闘シーンはほぼ無く、千葉での権力者争いが描かれている。

明日葉は将来の首席候補と評されており、主に当時の首席候補である次席の護衛などに就いていた。

作中では次席の護衛をしている時に偶然霞と会ったり、霞の部屋(お互い別の寮に住んでいる)に上がりこんで霞の帰宅を待っていることが多い。


霞と明日葉は首席・次席という地位に興味はなかったが、終盤で紆余曲折あって霞が首席に立候補することになる。しかし霞が<世界>を酷使すると霞の命に危険が及ぶことを明日葉は知っており、それを案じて霞の代わりに首席に名乗り出た。実際に霞は無茶をして明日葉の前で2度も昏倒している。また、首席になれば特権で大きな家をもらって兄と暮らせることについても話しており、それも首席に立候補した理由の一つと考えられる。


明日葉の出番はあまり多くはないが、登場するたびに兄に対する愛情がダダ漏れになっておりファン必読の内容となっている。


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クオリディア・コード 千種霞

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