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「私の名前は古川明。M県刑務所の刑務官を務めている。担当は…死刑囚だ」


概要編集

ヒューマンバグ大学にて登場する死刑囚の刑務官の1人。これまで20人近くの死刑となった者を見て、誠心誠意彼らに向き合ってきた経験から「死刑囚の中には心の底から反省している者が多い」と語っていた。

その年の最初の死刑執行から終わった2週間後、573号である見た目は20歳くらいの青年だが精神年齢が5歳の城島かおるを留置。彼は今までの死刑囚と全く異なりまるで子供のような透明感があったのだ。

そのため古川は彼が死刑になった理由を調べ始めた。調査の中で、判決が決まるスピード、証拠の薄さ、精神年齢が低い彼の自白と明らかに違和感を感じ始めた。

すると同僚は深追いするなと警告、ことのあらましを説明する。城島かおるは冤罪だったことが発覚。真犯人を隠すために城島を利用されていた。

知的障害を持っている彼を見れば冤罪だろうとわかるはずだと古川は思い始めた。

その後は城島と何度か関わりを持ち始めた。彼が「ここから出たいと思わないのか?」と尋ねたところ城島は「おもちゃがあればどこでもいい」と語っていた。司法が決めたことだから助けたくても助けられなかった。それでも古川は決死の思いで助命活動も行った。しかし、活動は実を結ぶことなく、とうとう城島の死刑執行日が来てしまった。自分でもできることはなにもなかった。城島に絵本を読み聞かせするという叶わない約束を交わして……。



こうして城島の死刑は執行された。古川はしかし彼の遺体を見ることができずその場から動けなかった。世間は城島のことを「世界一幸せそうな死刑囚」と呼び始めたが刑を執行した自身はそれを反対し「史上最悪の冤罪事件」とまで言うようになり後に刑務官を辞職、裏社会へ飛び出すことになった。


伊集院茂夫の拷問日記編集

その後は独自に城島の真相を調べ続け大物の政治家の親族が真犯人だという噂を聞きつけたが自身の力では踏み込むことができず伍代を介して拷問ソムリエである伊集院茂夫の存在を知り、彼の元へと辿り着いた。城島が死刑になった理由を彼に話した。そして…


「罪を被せられた573号の無念を、真犯人へ思い知らせてください!」


彼の顔に鬼が宿った。伊集院は「やり方は法に反する物だ。それでも頼むのか?」と警告するも古川は皮肉げに笑って「司法への信頼は死に絶えた」と答えた。

ここで彼の出番は終了してしまうが、その後は伊集院らが真犯人について調べ上げ「死刑すら生温い」と判断、政治家の親子を苦悩の梨で葬り、彼の因縁に決着が付いたのであった。


余談編集

これらの冤罪事件から死刑執行までの流れはアメリカでの実話をモデルにしている。


関連タグ編集

ヒューマンバグ大学

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