此の書庫には既にある種の改竄が認められた。
【彼】と【彼女】は恋人と呼ばれる関係に在った。やがて、《歴史》的な戦争によって引き裂かれた二人。
男は死んだと勘違いした恋人への想い故に、時の権力者の怒りを買い処刑され、女は生きていると妄信し男を探し廻った結果、無理が祟り失明してしまう・・・・・・。
此の悲劇の結末を左←→右すると予想される《因子》。
ワタシは【彼】のad921d60486366258809553a3db49a4と【彼女】のad921d60486366258809553a3db49a4を【否定】してみた・・・
さて。箱の中の猫は、生きているのか? 死んでいるのか?
其れでは、檻の中を覗いてみよう――――
概要
一番目の地平線Chronicle2ndにおける、詩人バラッドとルーナの何かを否定し、彼は処刑されず、彼女は旅をやめてしまった世界。
十年ぶりにバラッドの歌声が披露された。序盤と終盤のゆったりとした曲調にくらべ、中盤のにぎやかな部分には驚いた人も多いのではないだろうか。パンdeパンパン!!
バラッドが死んで辿りつく詩が生まれた世界と、バラッドが生き永らえたため辿りつく詩が生まれない世界。どちらが幸せなのか、解釈はローランの手にゆだねられる。
コミカライズは渡太一が担当した。
登場人物
ルーナ
離れ離れになったバラッドを探すため旅に出たが、途中で水車小屋の近くで倒れてしまう。そこでパン屋の親方に助けられて、一命を取り留める。ある心境の変化に戸惑い愕然としつつも、不思議と前向きに生まれ変わったような気持ちで、パン屋の仕事を手伝うことにしたルーナ。その後、彼女は旅をやめて、人並みの幸せを願い、親方と結婚して子をなす。
CV:花れん
詩人バラッド
天才と謳われし吟遊詩人。とある女王陛下の即位10年を祝って歌をささげる。詩を付け足したことで陛下の不興を買わずに、処刑を免れる。曲の最後にパンをかじる音がするのだが、ライブではバラッドがそのパンをかじっていた。
CV:Shin
親方
パン屋を営んでいる。水車小屋で倒れていたルーナを助けた本人。口や顔はわるいが、腕はいいようだ。でべそ。最後はルーナと結婚して子をなす。まだ幼子にパンをすすめる台詞がある。
漫画での名前は、ベルナール・ベッソン。
CV:市川裕之
弟子
パン屋につとめる青年。台詞からしておっちょこちょいな性格のようだ。
漫画での名前は、テオドール。
CV:沢城みゆき