概要
『君は月夜に光り輝く』は、佐野徹也による日本の小説であり、発光病という不治の病に侵された女子高校生が残り少ない生命においてやり残したことを、偶然病院にやって来た同級生の男子高校生に「代行」してもらうことで互いに心を通わせていく恋愛小説である。2019年2月には、主人公たちのその後を描いた続編となる短編集『君は月夜に光り輝く +Fragments』がメディアワークス文庫より刊行された。
2019年3月に実写映画化され、主人公を北村匠海、ヒロインを永野芽郁が演じた。監督・脚本は、『君の膵臓をたべたい』を担当した月川翔。
主題歌は、SEKAINOOWARIの「蜜の月」。
あらすじ
高校1年生になった岡田卓也は、同級生の渡良瀬まみずのお見舞いを任される。
彼女の病名は発光病。月に照らされると身体が光ることが特徴の病気である。原因も不明で、治療法も無い。しかし難病さえ無ければ普通の女子高生で、他のクラスメイトの女子とは比べ物にならないくらい美人だった。
まみずに「死ぬまでにやりたいこと」があると知った卓也は、病院から出ることができないまみずの「死ぬまでにやりたいこと」を叶えるために手伝うことになった。こうして卓也と死が迫るまみずの奇妙な縁が始まったのだった。
登場人物
- 岡田卓也(演:北村匠海)
高校1年生。姉を交通事故で失ってからは生きることに嫌気が差している。香山から押し付けられる形でまみずの見舞いを任される。
- 渡良瀬まみず(演:永野芽郁)
岡田卓也と同じ高校に通う高校1年生。しかし、発光病という不治の病に侵されて以降は病院生活を余儀なくされている。卓也に死ぬまでにやりたいことをしてもらう。両親は離婚しており、物心ついた時から父親と会えていない。
- 香山彰(演:甲斐翔真)
卓也とまみずの同級生であり、卓也の学友。卓也の恩人でもある。本来はまみずの見舞いに行くはずだったが風邪をひいてしまったことで、自分の代わりとして卓也にお見舞いを頼んだ。
- 岡田鳴子(演:松本穂香)
卓也の姉。交通事故で15歳で亡くなった。彼氏がいたが、彼氏が交通事故で亡くなったことをきっかけに人生に絶望していたため、おそらく自殺と思われる。
- 平林リコ(演:今田美桜)
卓也がアルバイトをしているメイド喫茶の先輩。