概要
自身の運営するブログやX(Twitter)等で、自作の漫画を発表している。2022年より名字を外した「らおん」の名前で活動している。
本人の運営するブログ「テラストーリーズ」などで語られている経歴としては、小学生の頃から自由帳に漫画を描いて遊んでいたが、高校生になってプロの漫画家を目指して本格的に漫画を描き始め、20歳で初めて出版社に持ち込みを行う。その後10年ほどイラスト・漫画の技術書や参考本を読んで独学で制作を続けるが挫折し、一般企業に就職。ゲームシナリオやWEB制作の仕事に携わっていた。2017年より「マンガにまつわるスキルを活かしたい」と考え、副業として「テラストーリーズ」を開設し、自身も再び漫画制作に取り組むようになったとのことである。
過去に週刊少年ジャンプや月刊少年ガンガンに持ち込みを行ったことがあると明かしており、ジャンプルーキー!にも作品を投稿している。
現状、あくまでプロの漫画家ではなく漫画家志望であり、SNSでの肩書きもジャンプ漫画家「志望」と、ややこしいものを謳っている。
おんねこ、婚活日記
「和々寺らおん」という名前が(ある意味で)広く知られるようになったのが漫画『おんねこ』である。
2021年12月頃からTwitterにておんねこを発表。当初はフォロワー数が少ないこともあり特に知られていなかったが、2022年4月頃から突如ネット掲示板にて話題となる。
話題となった理由は、その一目見て分かるほど『ちいかわ』を意識した作風、そして本家に比べあまりにも稚拙な画力であり、純粋に作品そのものが評価されたわけではなかった。
当時掲示板では『ちいかわ』にインスパイアされた第三者が制作したイラスト・漫画作品について追いかけており、『おんねこ』も数ある内の一つであった。
しかし、本作は『ちいかわ』との類似性や画力の低さだけではなく、妙に説教臭く内容も薄いストーリー展開や安定しないキャラクターの言動などの部分が注目されており、更に『おんねこ』を投稿する前に発表された婚活体験漫画『最低男子力の底辺から這い上がる婚活日記』※の内容の酷さや、和々寺本人のブログ、SNSでの痛々しいイキリ発言等も掘り起こされ、他のちいかわインスパイア作品群とは違う形で面白がられる形となった。
※通称『おんねこ婚活』。本作は実体験と明言されておらず、主人公も作者と同一人物かは示されていないが、実際には自身の体験を下にしていると考えられる。
人物像
SNS等での数々のイキり発言や自身の作品にも現れる価値観から、とにかく自尊心と自己顕示欲が強く、他人を見下す傲慢な性格が見て取れる。
そのプライドの高さから、持ち込んだガンガンの編集から様々な指摘を受けるも全く話を聞き入れず、しまいには「トンチンカンなアドバイスばかりするのでこの雑誌はない」とこき下ろしてしまっている。
こういった性格傾向は自身の作品のキャラクターの言動にも反映されている。
例えば『おんねこ』では、主人公のおんねこは他人に迷惑を掛けても絶対に謝らず、寧ろ被害者面をすることが多いが、作中ではその事に関して言及されることはなく、おんねこの言動は(他のキャラから見ても)正当なものとして描かれている。意図して作られた傲慢な性格ではなく、あくまで常識的な感覚・価値観の持ち主として設定されていると考えられ、それを良しとしている作者自身のズレを浮き彫りにしているといえる。
加えて、他人に対して気を遣わない、あまり空気が読めないと見受けられる描写が多々見られ、(おそらくこの性格、行動特性のために)対人経験の少なさ、コミュニケーションスキルの低さや、常識外れな面も作品にて多く現れている。
『おんねこ』や短編の現代もの作品では、自身の過去の失敗や日常で感じたストレスといった暗い経験を下にしたと見られる描写が多々あり、本編に特に関係のない描写を無理に入れていると否定的な声がある一方、経験をストレートに描くことかできる作者の持ち味とする声もある。
また、一般常識や知識の欠如がところどころに見られ、誤字や文法の誤りが目立つなど、全般的に国語力・文章力があまり高くない印象を受ける。本人はTwitter上で「漫画家は意外と文章力が高い。世界観や設定、セリフやナレーションを、読者にわかりやすく伝えるために熟考する中で自然と文章力も鍛えられる」という趣旨の発言を行っているが、少なくとも発言通りとは言い難い状態である。
これらの点もあって、説教臭い台詞や展開を好んで多用しているが常に読者から共感を得られない、それこそトンチンカンな作品になってしまっているのも特徴の一つである。
またストーリーが展開した際の状況把握が出てきいないようで、例としておんねこが風呂場にカレンダーを張るも湿気でシワシワになり泣き出した所をドムタロが出会し開口一番「シワシワになるね」と、まるで今までおんねこの行動を把握していた様な発言をしている。
こういった登場人物の目線が作り手の目線と混濁している描写が散見されており、状況の把握や整理が苦手らしく薄っペラい説教臭い作風と低すぎる言語力と合わさり話の流れが理解しにくい作品が多い。
散々言われている画力については、基本的なデッサン技術が低いことはもちろんだが、線の強弱の調整や色彩構成なども苦手なようで、線の仕上げやトーン、着彩なども荒っぽい。
また顔のパーツの位置が歪んでいたり(特に斜め向きの顔が苦手なようで、左右で極端に目の大きさが違う)、同じキャラでもコマごとに体型が微妙に変わったりと基本的に安定感がなく、背景や効果音など漫画的表現も「とりあえず描いとけ」といった形であまりこだわっておらず、描き込みの量に対して画面全体がゴチャついた様子となっている。
画力に関しては本人曰く「漫画に対しては画力よりストーリーを重視している、長い事漫画を描いてきたが画力に振った時間は1割もない」とのこと。しかし読者からはストーリー云々よりまずは常識を身につけるべき、ストーリーを魅せるにしても最低限読者に見せられる程度の画力であるほうがよい等指摘されている。
こういった常識の無さや自己中心的な性格に加え文章力と画力の低さから上記のゲームシナリオに携わってた過去や10年間絵や漫画の勉強をしてきた事について事実なのか疑問視されている、と言うのもおんねこはちいかわのパクりだと指摘された際に【存在すら知らない】と述べたが作者の知人のブログにておんねこの土台としてちいかわを挙げており、また初期のちいかわをいいねしていたりと知らない発言は嘘であった事が発覚しており、自己顕示欲の強い性格もあってか話しを盛ったかそもそも嘘である可能性がある。
こうまでズレた感性や低すぎる技量から様々な指摘を受けてなお漫画を描き続けている事から当初は好きで描いてるのだから暖かく見守るスタンスを取る読者も居た、しかしSNSでの発言から漫画や絵に関してあくまでお金を稼ぎたい・有名になりたい為の手段として考えているようで、パクりの件や理解し難い作風そして本人の発言から思い入れや熱意も無く売れる為ならここまでするのかと冷めてしまった人達も多い。
現在
掲示板で話題になっていた2022年9月、おんねこ投稿用のアカウント削除、Amazonのページも非公開となっており、2024年現在おんねこの閲覧は困難となっている。
活動自体は現在も精力的に行っており、元々メインとしていた恋愛を中心にしたショートストーリー作品の方に再び軸を移している。
短いペースで作品を発表し続ける速筆と行動力は一定の評価を得ている。
しかし連載と謳うも一話打ち切りでまた新しい作品を作る事から連載の意味が分かっていないのでは?とツッコまれている。
作画に関しても相変わらず杜撰なものだが、それでも僅かながら進歩はしていると評価されており、数十年後には念願のジャンプでの連載もあり得ると揶揄する声もある。
一方、『おんねこ』と同様に、設定や展開の面で明らかに他者による特定の作品を強く意識したような作品は現在でも多数確認されている。
関連タグ
- おんねこ:作者の代表作