ゲーム概要
エジプトのピラミッド内部を舞台に襲いかかる罠や怪異を回避して生還を目指すゲーム。
『RPGツクールDante98II』で制作されているため要所要所で戦闘シーンが挟まれるが、RPG要素は薄めでアドベンチャーゲームに近い。
2011年に制作者である八百谷真氏が運営する公式サイトにてリメイク版の制作を発表していたが、公式サイトが消滅してしまい、正規の手段では入手困難な状況である。
ちなみに過去にコミックマーケットにて本作の公式ファンブックが頒布されたことがある。
2020年にリメイク版の公式サイトが公開され、進捗を発表している。
ゲームシステム
主人公の歩人を操作し、遺跡内の深部を目指して進む。状況に応じて「取る」「押す」「しゃがむ」などの行動を取る事で遺跡内の仕掛けを動かしたり、罠の回避や危機に陥った仲間を救助することが出来るが、回避出来なかった場合は仲間が死んでしまい、終盤においてトラウマイベントが発生してしまう(一部の場面では歩人が死亡しゲームオーバーとなる)。生き残った人数によりエピローグの内容が変化するが、ゲームの展開上今日介が死ぬことはない。
登場人物
朝木歩人
主人公。18歳の青年で、誰にでも平等に接するが、自分の人生に現実感を感じておらず、朴念仁な面もある。今日介、寧、葉子らと共に卒業旅行でエジプトに訪れている。
日野今日介
歩人の友人で彼のクラスメイト。やや粗暴な面はあるものの、情に厚い。葉子に気があるようだが、当の彼女はそれに気づいていない。
市川寧
歩人の幼馴染にして本作のヒロイン。歩人に好意を抱き色々と世話を焼くが、彼を取られまいとするあまり、彼女の心にはいつしか嫉妬の感情が芽生えるようになる。
乃木坂葉子
歩人らのクラスメイト。誰にでも分け隔てなく優しく接するが、それは気弱な彼女の自己防衛手段でもあり、そんな自分を変えたいがために万引きを行っていたという意外な過去がある。
月原倫
父親の転勤と共にエジプトに移り住んだ9歳の少女。寂しさを紛らわすためか嘘をついては周囲を騒がせ、憎まれ口を叩く生意気な性格をしている。
光栄寺満
肥満気味な22歳の男性。怠惰で協調性のないその性格から他のツアー参加者には煙たがられており、やがて見向きもされなくなるが…
音樹冴
ツアーコンダクターを務める26歳の女性。真面目で常識的な性格の持ち主だが、一方で後ろめたい仕事にも関わっており、そこを水見に付け込まれてしまう。
水見壮司
29歳の報道カメラマン。落ち着き払った態度と言動の裏にはよこしまな本性が隠れており、音樹の弱みを握って彼女との肉体関係を結ぼうとする。
篠田早織
傷心旅行でエジプトを訪れた16歳の少女。恋人に先立たれたことで捨て鉢になっており、他のツアー客らにはつっけんどんな態度を取る。
土田教授
歩人らを遺跡へと誘い込んだ張本人。62歳。知識や行動力の面において考古学者としては優秀だが、野心が強く、目的達成のためには手段を選ばない一面がある。過去にエジプトで起きたテロ事件で娘を失っており、当時は医学生の身として医師免許を持っていないことから娘の治療を拒んだ黒江を恨み、以後彼を顎で使うようになる。
黒江浩二
医大を出て間もない25歳の男性で、土田の助手を務めるが、名誉・金銭への欲が強く、土田に同行しているのもそのお零れに与るためにすぎない。
関連イラスト
別名・表記ゆれ
関連サイト
※以下のリンク先はアーカイブの為将来消滅の可能性あり
第3回アスキーエンタテインメントソフトウェアコンテスト...一応現在でも本作のDLは可能
関連作品・タグ
オリジナル版は『RPGツクール Dante98』で作られており、本作と並んで「ツクールホラーの傑作」と評されることもある。後年には家庭用ゲーム機用タイトルとしてリメイクもされている。
本作のラスボスが客演しており、知名度の上昇に一役買った。
ラスボスの通称。ポーズがオワタ\(^o^)/に、見えることからいつしか付くようになった。