概要
国民の権利と自由を確保するために、国家の権力は『立法』『行政』『司法』の三つに区別・分離され、それぞれの抑制・均衡を図っている。(これを三権分立制度と言う。)
「四権」とはこれに加え、情報を取り扱うマスコミ・メディアといった報道機関(当然、国家の権力ではない)を、第四の権力として考えた場合の表現である。
建前の上では、『報道』は「社会の木鐸」(社会の乱れを正す先導となるもの)であり、正しい情報を発信することで主権者たる国民を導いていくことが存在事由であり、国家の三権に匹敵する力を持っているというのもある意味で当然とも言える。
ただ、マスコミ自体が割と批判的に見られがちであり、「四権」という言葉も権力批判的なニュアンスで用いられる事がそれなりにあるようである。
近年ではSNSが台頭し、報道内容に対する批判も可視化されている。これまで反論の術を持たなかった人たちがSNSにより声をあげることが可能になり、記者クラブ問題、過熱報道、偏向報道、切り取り報道、その他問題のある取材手法等が暴かれることが起こり、「マスゴミ」という言葉も登場している。