「走って走って走り続けよう 誰かが俺達の息の根を止めるまで」
概要
象皮のような足裏と健脚で素足でも1日で200kmは走って逃げ続けたという逸話から「稲妻強盗」と呼ばれる連続強盗犯。
以前は樺戸監獄に収監されていたが外役中に脱走し、そのまま逃げ切った。犯行を重ねる中で女盗賊・蝮のお銀(メイン画像右)と運命的な出会いを果たし夫婦となり、2人で銀行や郵便局を襲い、いつしか民衆から反権力の象徴として注目されていた。
夫婦仲は大変に良く、初登場からいきなり熱烈な夫婦愛の様子を見せつけるほど。極め付けは夏太郎を見て「女房を抱いた男」と勘違いして激昂し、それを否定すると「なんでヤラねえんだこんないい女と!!」とさらに激昂した。
作中での活躍
夫婦で犯行を重ねる中で再び逮捕されて網走に収監されるが、刺青を入れられて再度脱獄。
お銀と再会し、小樽の賭場に流れ着いた刺青人皮の噂を耳にすると夫婦で小樽へ赴く。
同じく噂を耳にした夏太郎と亀蔵と成り行きで協力し、4人で賭場を襲撃して刺青人皮を奪おうとするも第七師団に包囲される。
亀蔵を盾に危機を脱するとお銀を逃がすため自らを囮にして脱出し、鯉登少尉の追跡を振り切るも逆に誘き寄せられてしまい鶴見中尉による機関銃の連射の前には力及ばず、愛するお銀の目の前で銃弾の雨を喰らってしまう。
最期にお銀と熱いキスを交わすと息を引き取り、その後単身で鶴見中尉に襲いかかったお銀も首を切り落とされて彼の後を追うように死亡してしまう。
彼らの荷物を漁っているとお銀との間には生まれたばかりの子がいたことが判明し、鶴見中尉の判断で信頼できる人物としてフチ(アシリパの祖母)の下へ預けられた。
「子供は親を選べない」
「あの夫婦は凶悪だったが…愛があった」
「時代に合えば英雄になっていたかも知れんぞ」
「今ですら我々の手には負えない…」
余談
モデルは実在した強盗犯坂本慶次郎。こちらも「稲妻強盗」や「稲妻小僧」の異名を持ち、実在のお銀と夫婦であった記録が残る。
夫婦仲があまりに良すぎる為このエピソードはアニメ化された際にカットされたが2人の子供は登場しており、その後もフチと共に何度か登場している。