垣根

初夏の公園で、ゆっくりと距離を縮めていく二人を書いてみました。両片思い設定です。

雅ちゃんから見た青垣です。再び東京にやってきた雅ちゃんは、思いがけずたこ珈琲で垣根さんと出会い、彼女の家に泊まることになって…… “大人になったら……ギラギラベトベトに負けちゃって臆病になっちゃうのかな” もどかしい二人に雅ちゃんが奮闘します。 独立した話ですが、“秋桜珈琲”より少し前の段階の二人がいます。 この話のテーマになっている“根っこ”は「凪のお暇」で描かれている“根っこ”も参考にして、“ルーツ”的な意味を持たせています。悩みの根っこも考え方の根っこも魅力の根っこも全てその人の大元の根っこから無数の細い根として生えてるイメージをプラスしました。

“ミステリと言う勿れ”と“珈琲いかがでしょう” のコラボ小説です。 以前バイト先の近くに出店していた珈琲の移動販売店で、仲睦まじく会話する男女を微笑ましく思っていた整。その後、違う場所で二人に再会しましたが、なんだか様子がおかしくて…… “僕は、勇気を持ってもいいのでしょうか？” “勇気を持たないとだめなんですよ。後悔するような選択を引き受ける覚悟を持たないと……と僕は思います” 整君に青山さんと垣根さんの恋のキューピッドになってもらいました。

鬱になった一方通行を 支えようとする垣根帝督。

　たこ珈琲と共にある二人の週末を切りとってみました。（①②③に分かれています） 　①②は両片思い設定で、たこカーでお弁当を一緒に食べる話です。 　①は垣根さんがたこ珈琲に行くためにひたすら準備をする話なので萌え要素はないです。 　丁寧女子の日常を書いてみたかったので。 　②から読んでも問題ないです。 　③は恋人設定で、夜桜を眺めながら二人で珈琲を楽しむ話です。 　最後、少しだけスピンオフ“もう一杯”の内容を含んでいます。