概要
演:高橋真唯(現・岩井堂聖子)
現代(2005年)の人間。18歳・飲食店従業員。阿部倉司の恋人。喜代田章子とも親しくしていた。阿部と同棲していたが、何者かによって顔を潰された変死体となって発見された。
その結果阿部は警察に事件の容疑者とされ、阿部は喜代田と共に彼女の死の真相を突き止めるため、夜見島へ向かうこととなる。
ネタバレ
実は「多河」の姓は偽名で、本名は木船柳子と言い、本作後半のヒロイン・木船郁子の双子の姉妹(姉か妹かは不明)。しかし母親がまだ10代の頃に生まれた為、姉妹揃って育てきれず、母は泣く泣く郁子を手放し姉妹は生き別れとなる。後に母は二人を引き離したことを書面で郁子に詫びている。
柳子は後に“鳩”として覚醒した事で顔が加奈江や百合と同一になり、家を飛び出す。身寄りを無くし、生きる宛も無くなって絶望した柳子は、朝日を浴びて自殺しようとした所を阿部に救われた。
阿部は母胎の影響で時折暴れる(近隣住民が聞いていた彼らの“口論”の正体)柳子を疎む事なく大らかに接し、柳子もそんな彼に救われ、二人は貧しいながらも楽しく暮らしていた。職場の人間関係にも恵まれて、ようやく柳子は幸せを手にする。しかし『このまま人間として暮らしたい』という願いを母胎に察知された事で、母胎の命を受けた岸田百合の手で殺害されてしまった。これが阿部の冤罪の真相である。
尚、当時発売されていたSIREN2マニアックスには、柳子が阿部に宛てた遺書が101番目のアーカイブとして付録になっていた。現在は入手困難だが、阿部・柳子カップルファン必見の涙腺崩壊の内容になっている。