夢は時として、人に残酷な結末を与える…。
概要
時代は大正末期。
帝都の一角にある喫茶「銀星館」にいる悪夢を糧とする「貘」の蛭孤に救いを求めて悪夢に悩まされる者が訪れる。
悪夢を元に相談者の事件や心理があきらかになっていくものであり、暗めの結末が多いが、稀にハッピーエンドととれる結末も存在する。
多くの話は一話完結であり、単行本はオムニバス形式とも言える。
ストーリー
悪夢の相談者が訪れる喫茶「銀星館」。
己の本性を省みず解放を願う人々を前に、今宵も蛭孤は悪夢を旅する…。
主要キャラクター
- 蛭孤:主人公。貘。二年前より銀星館に住みつき、悪夢と引き換えに相談客を悪夢から解放する。
- 朝比奈霧霞:先代の蛭孤である梓の妹。兄を待ち銀星館を営む。
- 三角一二三:金持ちの道楽息子。霧霞に一目惚れし銀星館に下宿する。
- 戒吏:妄想を具現化する「妄鏡堂」の主人。妄想に生きる変わり者。
- シマ:戒吏の使用人。
- 朝比奈梓>:先代の蛭孤。霧霞の実兄。
- 月白:貘。悪夢を供給させるため人を飼う。