概要
初代は名古屋駅ホームから見える大看板の「大名古屋」という力強さに加え、「ビルヂング」というちょっと間の抜けた、しかしインパクト抜群でなおかつ時代を感じさせる、味わい深い名称が親しまれた。
建て替えの際に「表記が『ビルディング』に変わってしまうのでは?」と危惧されていたが、名称は新ビルにもバッチリ受け継がれ、地元民を安堵させた。
初代ビル
1962年、正面中央部分が完成。
1963年、左側部分が完成。屋上に夏季限定のビアガーデン「マイアミ」が開店。
1965年5月11日、右側部分が完成し竣工。屋上左側に森永製菓により地球儀型ネオンサインが設置された(後に広告主がコカコーラに変わる)。
2009年、三菱地所が周辺の再開発を決定。
2012年9月17日、老朽化のため閉鎖。解体される。
二代目ビル
2015年10月31日、完成。初代ビルから玄関の銘板やモザイク画が移設された。
2020年8月31日、中核テナントである「イセタンハウス」が閉店・撤退。
余談
「ビルヂング」の表記は現在でこそユニークな語感に感じられるが、もともとは英語の「BUILDING」を日本語に訳す際、「DI」の表記を「ヂ」としたためにこういう表記になったのであり、「ビルヂング」は決して間違いではない(気になる人は、試しにローマ字入力で「DI」と入力してみよう)。
事実、古くからあるビルが「ビルヂング」表記なのは珍しくなく、東京の「丸の内ビルディング」もかつては「丸の内ビルヂング」表記であった。
外部リンク
「大名古屋ビルヂング」(公式HP)
「大名古屋ビルヂングの歴史」(同上。ビルの名称に関する記述あり)