~元型なる悪魔使い~
肉体年齢 | 14歳(最新巻現在) |
実年齢 | 9歳(最新巻現在) |
誕生日 | 2189年6月24日 |
一人称 | 僕 |
容姿 | 癖のある黒髪、黒い瞳 |
概要
情報制御理論創始者の一人天樹健三が最後に作成した魔法士。天樹健三は錬の起動を待たずに死亡したため、自動制御によって培養槽で目覚めてから多くの人間にその身を狙われ、自衛の為に彼らを殺害していた過去を持つ。
ある日訪れた老婆の心を覗き見て殺す事に嫌気が差し、次に訪れた者に殺されるのを待っていたが、その際最後に訪れた天樹健三の子供である真昼・月夜の双子に発見され、家族として迎え入れられた。
I-ブレイン
悪魔使い
すべての魔法士の雛形にして完成形。プログラムの全体的な設計者は天樹真昼。
本来なら書き換え不可能なI-ブレインの基礎領域を書き換える事で、あらゆる能力を使用することが出来る。つまり他人の能力をコピーして使える(作中ではこの能力を『自己進化能力』と呼んでいる)。
ただし、仮想的に能力を走らせるという性質上、悪魔使いの能力はオリジナルには及ばず、また能力によってはコピー出来ないこともある。
「悪魔使い」とは天樹月夜・真昼のつけた呼称で、アルフレッド・ウィッテンは「元型(アーキタイプ)」と呼んだ。
操作
本来基礎領域は書き換えが不可能なため、制御もできない。この基礎領域を直に制御する。
並列
異なる能力を同時に使用する。錬のみの能力(ただし悪魔使い以外も含めればディーにも可能)。
合成
異なる2つ以上の能力を合成して一つの能力として扱う。サクラのみの能力。
創生
蓄積データを元に新たなる能力を創りだす。
錬が有する能力
錬のシステムの根幹は『並列』・限定的な『操作』・『創生』。
- 運動係数制御デーモン「ラグランジュ」
騎士の身体能力制御のコピー。知覚速度は20倍、運動速度は5倍に定義する(錬自身の体を壊さずに加速できる最高値)。ただし、どうしても必要な時は片腕のみの運動速度を15倍(または25倍)に定義している。
- 短期未来予測デーモン「ラプラス」
ニュートン力学に基づく3秒先の未来を予測、可能性の高い順に表示。ノイズメーカーの影響下では「簡易常駐」のみ。
- 仮想精神体制御デーモン「チューリング」
人形使いの仮想精神体制御のコピー。錬一人で扱えるのはせいぜい一度に一本の腕が限界であり、それ以上の数を制御するときは兵器の制御コンピュータをのっとるなどの手段を用いる。
- 分子運動制御デーモン「マクスウェル」
炎使いの分子運動制御のコピー。大気の熱量を奪い氷の結晶を生み出す「氷槍」「氷盾」、熱量を一点に集中する「炎神」が確認されている。氷槍の上位魔法として、対象の360度全方位に槍を生み出す「氷槍檻」が存在する。ノイズメーカーの影響下では起動不可能。
「並列」の能力を応用して二重に常駐させることで「氷の弾丸を制御しながら、同時に熱量を操作してその弾丸を水蒸気爆発させる」という通常の炎使いには不可能な攻撃ができる。またこの攻撃をフェイクに使うことで、戦術的な選択肢の幅が実質的に広がる利点もある。
- 空間曲率制御デーモン「アインシュタイン」
光使いの空間制御のコピー。「Lance」は使用できないが、重力方向の改変による飛行等は可能。時空を歪めて無限の深さを持つ空間の穴「次元回廊」を生成できる。また「簡易常駐」により能力を限定することで他の能力と並列使用することが可能になる。
マクスウェル同様ノイズメーカーの影響下では起動不可能(「簡易常駐」の場合も同様)。
- 世界面変換デーモン「サイバーグ」
騎士の自己領域のコピー。神戸事件の際、三度にわたる祐一との戦闘データを元に創生した。起動には騎士剣が必要であり、他の能力と並列して使うことはできない。領域内時間で3分間のみならナイフの柄に取り付けた月夜作のデバイス(試作品)でも発動可能。ただし、得られる速度は光速の70%が限界(この数字は、紅蓮や専用デバイス使用時の物であり。一般的な騎士剣を使った場合もっと加速率が劣り、展開できる時間も短くなると推測できる)。
錬はこれを主に対騎士・対自己領域用として使っている(領域同士が接触するとエラーを起こして自己領域が解除されるため)。
- 論理回路生成デーモン「ファインマン」
ヘイズの破砕の領域のコピー。ただし、錬のI-ブレインは破砕の領域の起動に必要な演算速度を持っていないので、必ずマクスウェルとの併用によって局所的に空気分子の数を制限し、制限を行った空間の中で指を弾かなければならない。論理回路の大きさは約20cm。
虚無の領域は使用不可。