概要
著:三枝零一、イラスト:純珪一によるライトノベル。
第7回電撃ゲーム小説大賞〈銀賞〉受賞作品。
既刊19巻。
2014年12月の第17巻(「IX 破滅の星〈上〉」)を最後に長らく刊行がなかったが、約8年経って2023年4月・5月と続けて最新エピソード「破滅の星」の中巻と下巻が刊行された。最終巻となるXも同年秋に刊行が予定されており、2001年のI(無印)から数えて実に22年越しの完結を迎えようとしている。
通称は「ウィザブレ」または「WB」。タイトルには「・(中黒)」があるのでタグには注意。
作者の筆が遅く、巻と巻の間が非常に空くので、イラストレーターの画力向上によりイラストが前巻と比べて大きく変化している。
ストーリー
情報制御理論の発達によるI-ブレインの開発によって、《魔法》を扱える能力者《魔法士》が出現した世界。
だが、ある時、大気制御衛星の暴走事故によって世界が永遠の冬に閉ざされてしまう。閉ざされた世界で大戦が繰り広げられ、アフリカ大陸消滅の末に世界に残ったのは《マザーシステム》を採用したドーム型の積層都市《シティ》が七つと僅かばかりのプラントに寄り添った集落だけとなった。
そんな世界で《魔法士》達が世界と向き合い、それぞれの守りたいものの違いによって時にはぶつかり合い、語り合い、行き着く果ては……。
主な登場人物
既刊一覧
巻号 | 副題 | 表紙 | 裏表紙 | 刊行年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
I(※) | (なし) | 錬、フィア | 紅蓮 | 2001年2月10日 | 便宜上Iとされるが、当初読み切りとして刊行されたためこの巻のみ巻号・副題がない。 |
II | 楽園の子供たち | ファンメイ、シャオロン | ファンメイへのプレゼント(指輪) | 2002年1月10日 | |
III | 光使いの詩 | ディー、セラ | D3 | 2002年10月10日 | |
IV<上> | 世界樹の街 | 錬、フィア、エド | 世界樹の種 | 2003年12月10日 | |
IV<下> | (同上) | ヘイズ、ファンメイ、リチャード | (同上) | 2004年1月10日 | |
V<上> | 賢人の庭 | サクラ | サクラのナイフ | 2005年5月10日 | |
V<下> | (同上) | イル | ロザリオ | 2005年9月10日 | |
VI<上> | 再会の天地 | 錬、サクラ | 墓石 | 2006年12月10日 | |
VI<中> | (同上) | ディー、セラ、クレア | ティーセット | 2007年4月10日 | |
VI<下> | (同上) | 真昼、月夜、ヘイズ、イル | アニルのメガネ | 2007年10月10日 | |
VII<上> | 天の回廊 | ファンメイ、エド | 小龍(翼の生えた猫形態) | 2008年10月10日 | |
VII<中> | (同上) | 祐一、ヘイズ、クレア | 写真と日記ディスク | 2009年2月10日 | |
VII<下> | (同上) | アリス | アリスとウィッテンの人形 | 2009年6月10日 | |
IVII<上> | 落日の都 | フィア、ファンメイ、セラ、サクラ | サクラへのプレゼント(箱) | 2010年5月10日 | |
VIII<中> | (同上) | 錬、ディー、エド、イル | サクラへのプレゼント(箱入り指輪) | 2011年2月10日 | |
VIII<下> | (同上) | サクラ | サクラへのプレゼント(指輪) | 2014年2月8日 | 表紙にはサクラの背後にシルエットの人物が描かれており、おそらく真昼と思われる。 |
IX<上> | 破滅の星 | セラ | D3(生成中) | 2014年12月10日 | |
IX<中> | (同上) | フィア | 紅蓮(半壊) | 2023年4月7日 | |
IX<下> | (同上) | ファンメイ | 紅蓮改 | 2023年5月10日 |