~龍使い~
肉体年齢 | 14歳(最新巻現在) |
実年齢 | 7歳(最新巻現在) |
誕生日 | 年月日 |
一人称 | わたし |
容姿 | 黒髪(三つ編みお下げ)、黒い瞳 |
概要
大戦中に消滅したシティ・北京が秘密裏に建造していた実験施設「島」で暮らしていた龍使いの一人。天真爛漫な性格の少女。
オリジナルの「李芳美」は戦前の開発実験の際、黒の水の暴走(後述)により死亡(当時16歳)。今のファンメイはI-ブレインと神経系を除く肉体のほぼすべてを黒の水によって構成されたコピー(6もしくは7代目)。
誕生時に脳に「自分はシティ・北京で生まれて7歳の時に『島』に連れてこられた」という偽の記憶を書き込まれ、それを信じて他の三人の実験体の子供達と共に暮らしていたが、ヴァーミリオン・CD・ヘイズが島を訪れた際の事件によって真実を知り、島の崩壊と同時に実験体の中でただ一人脱出する(残る三人はこの事件の際に死亡)。
「島」の崩壊後、ヘイズによってリチャード・ペンウッドの許に連れて行かれ、シティ・ロンドンにおいて黒の水の暴走の治療を受けることになる。
好きなものはパンダと水玉模様。趣味は意外にも読書。
I-ブレイン
龍使い
身体構造の制御に特化された魔法士。情報的に強固な体組織の構造を変化させることにより肉体の強度を上げ、物理的な攻撃にも耐えられる。
体組織を構成する細胞を操作することで、身体能力の強化(腕力、脚力など)・身体構造の改変(触手を生やす、体表に鱗を形成するなど)を行い、それによって運動速度と知覚速度を加速して騎士同様の高速戦闘も可能。また、細胞を用いて論理回路を形成することで肉体の「物理面」「情報面」をともに強化・変質させる「絶対情報防御」と呼ばれる能力を持つ。
これらは対騎士戦闘の切り札ともいえる能力であり、実際にファンメイは第7章に於いて作中最強の騎士の一人であるデュアルNo.33を圧倒している。
外部接続デバイスである黒の水が本体を侵食する事により暴走するという欠陥を解決できなかったため、大戦への投入はされなかった。
黒の水
龍使いの身体を構成する細胞だけでは量に限界があるために開発された原型細胞。使用者はこれを身体に取り込み、必要に応じてこれを筋肉や鱗に構成して使用する。
現状では黒の水の生成プラントが存在しないため、ファンメイと小龍(後述)のもつ黒の水しか使用できない。
暴走
龍使いの「暴走」には二種類ある。
自衛型
使用者の肉体側が僅かでも拒絶反応を起こすと黒の水はそれを攻撃と判断して防衛行動を行い、それにますます肉体側が拒絶反応を起こし…という悪循環に陥る。そして最終的には黒の水が防衛行動の末に使用者の自我を乗っ取って「暴走」を起こすという致命的な欠陥。
当初の実験に於いての被験者13名はこの暴走により全員が死亡。
暴走を抑えるために、使用者の肉体を最初から黒の水で構成するという方法が行われた。
これにより、現在のファンメイの肉体は黒の水含有率90%であり、脳髄を初めとする神経系を除けば身体の全てが「黒の水」製である。
現在のファンメイは飛露蝶が作成したワクチンを使用し、この暴走反応は消滅している。
合理化型
龍使いは自身の体に対して情報制御を行い、身体構造の改変を行うのだが、黒の水の含有率が高い場合は常に「自分の肉体の形を保つ」身体構造の制御を行わなければならない。
だが、黒の水で構成された肉体は「物理面」「情報面」のどちらにも高い防御力を持ち、脳と中枢神経を破壊されない限りは身体に対するダメージを無効化できる(ただし血液の損失等は除く)為、脳と中枢神経さえ守れれば「人間という形」を維持する必要がない。
この為、龍使いの肉体を構成する黒の水も人間の姿を維持することを不用と判断し、最終的には魔法士の脳も身体構造を維持するための処理を不用と判断し、人間という形を保てなくなる。
現在ファンメイに起きている問題はこちらである。
小龍
ファンメイの肉体を構成する黒の水の暴走(合理化型)を抑えるために開発された、ファンメイと情報の面でリンクした外部デバイス。
黒の水を制御することは龍使い本体に負荷がかかるが「自由に動いている」という情報を龍使い本体の黒の水にフィードバックすることにより、身体構造制御の負担を軽減させるのが目的。
また、リンクしているので小龍が得た情報はそのままファンメイに伝えられ、使いようによっては全方位の視覚を得ることも可能。
また、龍使いの能力を用いて他者の肉体の損傷部分を一時的に黒の水で補うことにより、瀕死の重傷でも治癒することが可能。