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太秦ライムライト

うずまさらいむらいと

5万回斬られた男「福本清三」役者人生55年目にして初の主演映画。
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The glamour of Limelight,from which age must pass as youth centers.
ライムライトの魔力 若者の登場に老人は消える
-チャップリン「ライムライト」より-

概要

東映の大部屋俳優として数多くの映画・時代劇に出演し、特に時代劇における斬られた後に大きく後ろにのけぞる独特の演技で知られ、ハリウッド映画「ラストサムライ」出演時に本家の公式サイトにて「KIRAREYAKU」と紹介された福本清三が齢70を過ぎた役者人生55年目にして初の主演を務めた作品。

5万回斬られた男の異名で知られる福本の役者人生回想録と、福本が尊敬するチャールズ・チャップリンの映画「ライムライト」をモチーフにし、チャップリンが演じた道化師カルヴェロに該当する大部屋俳優「香美山清一」を福本が、カルヴェロの尽力でライムライトをあびるスターとなるバレリーナのテリーに該当する若手女優「伊賀さつき」を、数々の中国武術大会で好成績を収めた女優の山本千尋が演じる。

※Wikipediaの記事にも掲載されているチャップリンにテリー役のクレア・ブルームが寄り添う写真が作中にも登場する。

内容は、東映太秦撮影所をモチーフにした日映を舞台に、時代劇の仕事の激減により自らが極めた斬られ役の仕事が無くなり、撮影所内での殺陣実演ショーで糊口をしのぐ生活をする事になったベテラン大部屋俳優の香美山と、香美山に殺陣の稽古を頼み、ひょんな事から成功の道を進む女優さつきの交流。そして仕事の激減に苦しむ大部屋俳優達や日映のスタッフ達の苦闘する姿と、役者人生最後の立ち回りに挑む香美山の姿を描いている。

2014年6月の劇場公開以降、地元京都では9週間に渡るロングラン上映となった。
また、海外の映画祭にて以下の賞を受賞している。

  • 2014年7月にアメリカニューヨークで行われた「ニューヨークアジアンフィルムフェスティバル」で最終週観客賞を受賞。
  • 2014年8月にカナダモントリオールで行われた「第18回ファンタジア国際映画祭」において、審査員の満場一致により最優秀作品賞のシュバル・ノワール賞を日本映画としては初受賞。また主演の福本清三も同様に審査員の満場一致で、同映画祭では最高齢での主演男優賞を受賞。

登場人物

  • 香美山清一

演:福本清三
日映太秦撮影所所属の大部屋俳優にしてベテランの斬られ役。
日映の時代劇「大江戸桜風雲録」にて主演の尾上の最後の相手となる斬られ役を務めた後、時代劇の仕事の激減により死体役や撮影所内での殺陣実演ショーの斬られ役で糊口をしのぐ中、伊賀さつきと出会い、当初は拒絶していたが、さつきの粘りと、若かりし頃にあこがれていた「太秦城のお姫様」こと田村美鶴の姿を重ねた事で折れ、さつきに殺陣の指導を行う。川島がプロデュースした「ODANOBU」にて華麗な殺陣を演じたさつきに対し、自らが先代の尾上清十郎からもらった木刀を譲り渡す。
左肘の故障と握力の低下により、殺陣実演ショーの最中に刀を観客に向けて放りなげる失態を演じた事で役者を引退。故郷に戻っていたが、劇場版「大江戸桜風雲録」の撮影にあたり、香美山と殺陣を演じたいさつきの願いを受け復帰。尾上とさつきの相手役を務めた。

  • 伊賀さつき
演:山本千尋
日映太秦撮影所所属の若手女優。
香美山の斬られ役の練習風景を偶然目にした事から、香美山に殺陣の稽古をつけてもらえるように頼みこみ、念願かなって殺陣の稽古をつけてもらい、その実力を開花させた。
川島がプロデュースした「ODANOBU」にてヒロインの吹き替え役として出演するも、ヒロイン役の降板をうけて急遽ヒロイン役に抜擢され、大立ち回りを見事に演じきった。その後は東京に進出して人気女優の仲間入りを果たすも、香美山と殺陣を行いたいと劇場版「大江戸桜風雲録」に出演時にすでに引退していた香美山が出演できるように尽力した。最後の大立ち回りの撮影の際、香美山と尾上の立ち回りの後に、香美山と一太刀の殺陣を演じる。

  • 太田邦彦/松本雄策
演:木下通博/柴田善行
日映太秦撮影所所属の大部屋俳優。香美山とトリオを組んで行動する。
香美山と同じ斬られ役のベテラン太田は、ムードメーカー的存在で、時代劇の仕事がなくなった為に三人で太秦撮影所内で殺陣シーンの実演ショーを行っていた際は司会進行役を務めている。劇場版「大江戸桜風雲録」撮影スタート時には、発病し長くはない事が語られた為、出演していない。
松本は、日映の大部屋俳優の中でも若手のエースと呼ばれる逸材だったが、時代劇の仕事が激減した事で実演ショー出演でしのぐ日々に俳優引退を決意。香美山より先に引退しラーメン屋を開いた。後に劇場版「大江戸桜風雲録」撮影の際、太田が病で出演できない為か斬られ役として出演する事になった。

  • 野々村たけし/天野達也
演:多井一晃 中島ボイル
日映太秦撮影所所属の若手大部屋俳優。
香美山を目標とする野々村は、さつきと共に殺陣の稽古に励むも時代劇の仕事は激減。その事に対するいらだちから、先輩達が時代劇を守れなかった事に対して香美山に苦言を吐いてしまう。後に劇場版「大江戸桜風雲録」の撮影で香美山と再会した際、その事を詫びた。
斜に構えたところのある天野は野々村の先輩。時代劇の仕事が減った事を機会に東京へ進出。劇場版「大江戸桜風雲録」撮影時に東京から呼び戻された。

  • 東龍二郎
演:峰蘭太郎
日映太秦撮影所所属の殺陣師。香美山とは古く長いつきあい。
日映の時代劇「大江戸桜風雲録」の殺陣を長年担当していたが、「大江戸桜風雲録」の打ち切り後は、時代劇の仕事が激減した事で引退した。
引退を決めた夜、「大江戸桜風雲録」で自分が初めて指導した殺陣を香美山と共に再現した。

  • 川島明彦
演:合田雅吏
元は日映所属の大部屋俳優で、香美山らに鍛えられていたが廃業した。
廃業後、テレビ局の重役の娘と結婚してプロデューサーとなり、日映の時代劇「大江戸桜風雲録」の担当になった直後に打ち切りを決定した。
登場当初から日映の俳優陣の顰蹙を買う悪役的立場の人物であったが、劇場版「大江戸桜風雲録」でプロデューサーを務めた際は、さつきや尾上の尽力をうけて香美山のキャスティングを決定し、握力の衰えて撮影が困難と判断された香美山の最後の立ち回りシーンを撮影するよう監督に懇願する。

  • 長沼兼一
演:本田博太郎
日映太秦撮影所の演技課長。配役の依頼に対する所属俳優達の割り振りの最終決定を行う。
香美山らとは長い付き合いのようでたいへん信頼されており、時には香美山をかばう事も。
さつき達若手大部屋俳優の殺陣のレベルの高さに、さつきらを主役に起用した舞台を企画するも川島にすげなく袖にされる。

  • 田村美鶴
演:萬田久子
娘の鮎奈と二人で小料理者「美つる」を営む日映の元看板女優。
若かりし頃に日映の時代劇「大江戸桜風雲録」に出演していた際は、太秦城のお姫様と呼ばれて香美山に慕われていた。
美鶴の店は日映の大部屋俳優達のいきつけの場所で、美鶴は時に大部屋俳優達の愚痴や夢の聞き手となり、時に叱咤・激励する。

  • 先代 尾上清十郎
演:小林稔侍
日映の時代劇「大江戸桜風雲録」の初代主役を務めた俳優。後述の尾上清十郎の父。
若手時代の香美山の水落ち演技を「斬られた方がうまいというのは芝居が出来ると言う事だ」と高く評価し、自分の名が刻まれた愛用の殺陣練習用木刀を香美山に与えた。香美山はその木刀を長年愛用した後、さつきに譲った。

  • 尾上清十郎
演:松方弘樹
先代である父から「大江戸桜風雲録」の主役を引き継いだ時代劇スター。
突然の番組打ち切りにもうろたえる事なく状況を受け入れ、香美山に対して「また斬らせてくれ」と言って撮影所を去った。
後に、劇場版「大江戸桜風雲録」に出演する際、キャスティングされていなかった香美山を敵方の用心棒役で出演させるよう川島にリクエストし、香美山の役者人生最後の大立ち回りの相手となった。

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