概要
とある帝国の兵卒がある少女を助けた事で、帝国の女将軍に惚れられるという漫画。
具体的な内容で言えば(一話を除いて)女将軍の冷徹さを見せつける一枚目から、兵卒にだけ見せる特別な表情の二枚目の構成となっている。
登場人物
- サーシャ
この物語のヒロインである帝国の女将軍。薄い紫色の髪と氷のような青い瞳をしている。
本来は大人の美女であるが、物語の冒頭で何らかの呪いにかかって幼女の姿になった(その際、重傷を負っていた他、まともな服を着ていなかったようだ)。
しかし兵卒に拾われて看護された事で元の姿に戻り、彼に想いを寄せている。それだけに兵卒を傷つける者には容赦ない。
「氷の女将軍」という異名があるらしく、実際に命を奪う事には躊躇しない、味が感じられないせいで不味い野戦食を平然と食う、人間味が感じられない冷酷非情な姿が周囲の兵士から名付けられたと思われる。
しかし兵卒の尽力(?)により人間らしい感情を取り戻し、彼の作る料理だけはおいしいと感じていた(尚、人参は食べていない事から、味覚も取り戻したと考えられる)。
当然ながら戦闘力も高く、ある貴族の私設兵団でも無傷で蹴散らしている。
- 兵卒
この物語の主人公である兵卒。薄い茶色の髪と琥珀色の瞳をしている。
物語の冒頭で酷い怪我を負った少女を保護、看護をしていたのだが、その少女が氷の女将軍サーシャであった事から、彼女に惚れられた(そんでサーシャからは嫁扱い)。
戦闘力は弱く、自分がまとめて戦っても佐官クラスの軍人には勝てないとの事。一方で料理の腕はぴか一であり、拷問にかけられても屈しない意志の強さなど、目を見張る所がある。
- ラサド・ペトロフ
この物語の悪役の一人である貴族。
サーシャに惚れているが、彼女に拒絶された事で屈辱を味わってしまう。
それ以降はサーシャを誘っては『自我を奪う(と思われる)効果を持つ指輪』『隷属魔法をかける』といった手段を取ってまで彼女をモノにしようとするが悉く失敗に終わる。それに業を煮やしたのか、兵卒を捕まえて拷問を仕掛けてしまった。
案の定、サーシャの怒りを買ってアジトに乗り込まれ、兵卒を鋸で轢こうとしたところを強烈な金的を食らってしまった(尚、虎の子である私設兵団もサーシャによって全滅された)。
サーシャに上記の行為を告発され、更には姫様によって(命までは取らなかったものの)厳しい制裁を下された。
- 姫様
とある王族の姫君。
サーシャに対して(良くも悪くも)強い憧れを抱いており、彼女を穢そうとする輩には独断で廃嫡、修道院送りにさせた(その中には貴族も含まれていたが、それの寄って引き起こされる権力闘争さえも気に留めていなかった)。しかもサーシャに相応しい相手がいるという理由で自ら身を引いており、その相手(サーシャ視点)である兵卒と出くわした事で彼に一方的に決闘を申し付けた。
一方で傍から見ればバレバレな格好をする他、決闘相手が怪我を負った時は値の張る薬草を与える等、憎めない一面を見せていた。また、ある程度の戦闘能力や料理の腕前を披露していた。