プロフィール
「ねぇねぇキミ! 隣のクラスの子だよね? あたし噂の『帰宅部』について調べてるんだけどさ、何か知らないかな?」
キャラクター像
好奇心旺盛な高校2年生。メビウス歴1年。好奇心旺盛なパパラッチ気質。
周りの人間と会話しながら、全く別の内容をSNSに高速で発信できる特技を持つ。
皆に注目されるセンセーショナルなニュースとして『帰宅部』のことを調べており、物語序盤で彼女に隠し撮りされたメンバーの顔写真がゴシッパーにあげられたことで、楽士達に帰宅部の実在とメンバー構成が割れてしまう。
その一件をきっかけに『卒業』(『メビウス』が現実ではないと気づくこと)を果たした彼女は、『帰宅部』への入部を懇願し、カタルシスエフェクトにも目覚めることになる。
カタルシスエフェクト発動時は、メンバーの中で唯一所有物が変質する異色の発現をする(背中のリュックがビットの操作端末らしき物になる)。
意思どおりに動く2つのビットを駆使したトリッキーなスタイルは、攻撃の遠近を問わない。
ビットの多機能性を使いこなすことさえできれば、戦闘時の存在感は随一。
関連動画
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関連タグ
Caligula 帰宅部(Caligula) エクストリーム帰宅部
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「周りはみんな敵だから」
天真爛漫と言うにはあまりに自己中心的に過ぎる言動で、部長を始めとした帰宅部の面々を振り回すSNS少女、守田鳴子。
遠回しに苦言を呈してもどこ吹く風な態度に遂にブチキレた鼓太郎にやり込められて怒り心頭に発した彼女は、彼を見返すためあれこれ考えた末に『ネット小説』の執筆に手を出すことにする。
部長やアリア、鈴奈らの協力でどうにか公開にまで漕ぎつけるが、やたら長ったらしいあらすじ解説みたいなタイトルに始まり、どこかで見たような流行り要素を適当にぶち込んだだけの内容は、批判の対象にすらならなかった。
腐りながらもアリアの励ましを受けて、今度は自分たちの境遇をモデルにした学園ジュブナイルものを書き始め、色々試行錯誤を重ねた結果少しずつでも閲覧数を増やしていくが、それに従って応援や肯定的な感想だけではなく、批判等の手厳しい感想、更には上から目線のダメ出しや只の罵詈雑言としか言えない感想も増えていく。
今度こそ本格的に不貞腐れ、断筆を仄めかし出した彼女を励ますためにアリアが言った、「こんな風に他人の創作物を貶して悦ぶくだらない連中は無視すれば良い」という言葉に、鳴子は「そんな事分かってる!」と怒りの反応を示すのだが…。
以降、更なるネタバレが記述されています。 |
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「いやほんと……結構信頼しちゃってさ……きつかったなー……あれは……」
現実での彼女は、マスコミ関係者の父を持つ高校生。性別及び年齢は、メビウスでのものと同一。
父親がマスコミ関係者であることからマスゴミへの制裁(彼女の父親が具体的に何かやらかしたという訳でさえない)と称したいじめの標的にされた彼女は、段々と不登校気味になっていった。
そんな中で、学校の裏サイトで自分に同情的な書き込みを見つけ、その書き込み主に色々と相談するようになったが、実はその相手こそがいじめの中心人物であり、ネット上で相談していたナイーブな内容を全て晒されて学校中の笑いものにされてしまう。
そのショックで完全に引きこもりになった彼女は、日がなネットの色んなサイトや掲示板に張り付いては煽り文や罵詈雑言を書き連ねる、所謂『荒らし』行為を繰り返すようになった。
他ならぬ彼女自身が、現実では他人の創作を貶す『荒らし』だったのである。『メビウス』での理想が「人気の生主」であった彼女の反転は、「人気」と同時に「生主(発信者)」の方にもかかっていた。或いは「批評」「ゴシップ」といった現実での自分がかろうじて発信できたものを、肯定し褒めて欲しいという願望の結実でもあるのだろうか。
周囲の全てを敵としか思えなくなり、怒りと憎しみとそれ以上の恐怖を抱えながらも、それでも他人と繋がりたいという相反した感情の屈折が彼女をそのような行為に走らせ、そうして自分のエゴに閉じこもる日々は、彼女から他人の気持ちを想像したり場の空気を読む能力を奪い去った。
『メビウス』に来たのも、人気のあったμ(ミュー)の新曲MVを荒そうと突撃した際に、逆にその曲に共感してしまったためだろうと鳴子自身が推察している。
自分の真実を同級生のように嗤わずに受け止めた部長やアリアに励まされ、自分の小説を楽しみにしてくれている画面の向こうの読者のために、彼女は小説を書き続けることを決めた。
人一倍他人との繋がりに飢えていた彼女にとって、『メビウス』でのクラスメイト水口茉莉絵や帰宅部のメンバーはやっと出来た「友達」であり、それ故に現実に帰って離れ離れになることを恐れたり、その迷いを楽士の一人ウィキッドに突かれて帰宅部を窮地に追いやってしまったりと色々あったものの、現実に帰ってもアリアが残してくれていたゴシッパーの繋がりを元に彼らとの友人関係を続けている。