安倍川ぼたん
あべかわぼたん
※昔は暮らしていたが災害で失った山奥の村であることや青森での遠征でスカウトされていると考えると東北地方出身と思われる。
「FWWW、レジスタンスの赤ずきんです。元々は、地元の小さなプロレス団体で、デビューしたんですけど……その、デビューしたすぐ後に、地元が物理的になくなっちゃったんですよね。えっと、何言ってるか分からないかもしれないですけど……そうなんです。それで、今の団体に拾ってもらって……今にいたります。えっと、一生懸命がんばりますので……よろしくお願いします。」
プロレス団体FWWWに所属。ベビーフェイス勢であるレジスタンス(旧正規軍)に属しているレスラーでリングネームの通り赤ずきんをモチーフにしている。
移籍する前は地元に近い地方団体に所属していたが災害によって物理的にも失ってしまった。
住む場所も世話になっていた団体も失った彼女は声を掛けてくれたFWWWを頼って山を下りるも慣れない都会で迷子になり音信不通となって一騒動を巻き起こした後、偶然にも蓮根、サクリファイ子らFWWWの選手たちに出会い、無事に入団を果たした。
災害によって地元も失ってしまったことや幼少の頃に事故で両親も失ってしまうところが彼女の周りに起きた過酷な状況を物語っている。
小早川ぽひとは悲惨な境遇に遭う点では同じではあるが、それでも明るく振る舞い前向きに生きてきたぽぴとは違い上記に書かれていた通りその過酷な状況を引きずってしまい、両親に先立たれ親戚や近所の人ともはぐれて天涯孤独になって常に「置いていかれる」ことに怯えていた。
彼女が成長しようとも恋人を手に入れようとも、そんな悲惨な境遇の前では霞んでしまうほどトラウマを抱えている。
一時期はラヴ・トパーズの「愛のカウンセリング」を受けてそのトラウマが更に進行してしまったことがあったが、トパーズが消息を絶ってからは明るさを取り戻しつつあるが、そんな彼女を変えたのは2016年での東女修行を志願していたときであった。
東女修行のときに東女寮で世話になったときにその環境の良さに彼女は衝撃を受けてしまう。2016年度ヤングドラゴン杯にて予選で敗れてしまったあとでも、岡部いんことサクリファイ子がFWWWの説明会と手続きの関係で戻る一方で身内もおらず天涯孤独の身であった赤ずきんは東女寮に残っていた。
このときに東女寮の寮長である田中えり子から「たとえ団体が違おうとも、これだけ一緒にいれば情も移るし今では大切な仲間だ」と言われ少しずつ心を開いていた。
そして東女寮の住人である薬師寺いろりからも本名である「安倍川ぼたん」の名を言われた上で「自分たちもおうちへ帰ろう」と言われ感激のあまり涙を流したという。
恋愛ファイナルでも行くあてのない彼女を拾い一人前にして優しくしてくれていたマネージャに感謝して他の仲間から今までより明るくなったって言われていて、今ではそのマネージャは彼女にとっての寄りどころとなり「こうして、狼さんと赤ずきんは末永く幸せに暮らしたのでした……おしまい」と自分の夢を語れるほどまでにもなったという。
地方団体に所属していた頃は常に負けてことがないと自身が言っていたとおりレスラーとしての実力が高い。
雪崩式ブレーンバスター、スーパーフライなどといったロープやコーナーを利用しての飛び技、投げ技を得意とするが最も強みになっているのは打撃力である。
初期の頃は赤ずきんヘッドバットを必殺技として使っていたが東女修行に来てからはえり子やいろりからの影響なのかクリムゾン・ニールキックも必殺技として使うようになった。
赤ずきんをモチーフにしたレスラーではあるが恐らく親族がマタギといった狩人の家柄なためか敵を狼にたとえ、それを返り討ちにするというギミックで戦うといった真逆のスタイルを取っている。
彼女との試合をしたことがあった赤鬼ふたばと青鬼ひとみによれば「お腹から集中して狙って笑顔でボディー連打」等を行い精神的にもダメージを与えるほど容赦のない戦いぶりをしているのこと。