概要
小野不由美の小説『十二国記』に登場する麒麟の1人、名前は「昭彰(しょうしょう)」。
虚海にある十二国のひとつ奏南国国王・櫓先新に仕える麒麟。
玲瓏とした美女であり、奏国交州の港町、王気を感じて大きな旅館を営む先新を訪ねて主従の契りを結び、六百年を超す大王朝を築き上げる。
宗王・櫓先新の家族は4人、妻の宗后妃・明嬉、長男・英清君・李達、次男・卓朗君・李広、長女・文公主・文姫、彼らのすべてが宗王と同じ筆跡で文書を書く特技があるうえ、旅館を営んでいたころから物ごとはすべて家族で話しあって決める習慣がある。
家族に昭彰が加わってもその習慣は変わらず、情報収集と称して李広が各地を旅していることも相まって奏国は十二国のうちでもっとも各国の情報に通じて国政に反映、現在の繁栄を築きあげた。
李広は(身分を隠して)恭国国王・珠晶の昇山にも立ち会い、彼女の即位の儀にも出席、恭国との外交も深めて、互いに身分を隠して延王・尚隆とも会っている。
これらのことから奏国宮廷は家族的なのんびりとした雰囲気にあふれているといわれている。