「お母さんの愛は無償なの?」
「基本無償よ。」
なしなさい、概要を…。
山本アットホームとは、漫画家、山本アットホーム(タイトルと同名)氏による、アットホーム物の皮を被った、狂気の不条理シュールギャグ漫画である。
基本一話完結。山本家とその周囲の人々とが織りなす、日常のような非日常が毎話展開される。
政府やカルト団体をも用いた過激なネタや、容赦ない児童虐待描写が目立ち、数あるシュール系作品の中でもとりわけクレイジーな作風といえる。また、作中で死人が出ることも少なくない(一話完結の不条理ギャグマンガのセオリー通り、次の回では何事もなかったかのように蘇生している)。
謎の『Yes』が浮かんでいたり(プログレッシブロックバンド「Yes」のパロディ)、実写の素材の人間ががそのまま張り付けられていたりと、演出面も挑戦的。
人物紹介してくれたらお母さんうれしいな~。
- 山本いのり
妹思いの山本家の次女。黒髪に花の髪飾りが特徴の女の子。容姿は父親似。
家族の中では、比較的常識人で、家族の凶行に冷淡にツッコむ。まじめな性格で、勉強が得意で両親に褒められることが多い。が、妹の寝相を王貞治に例えたり、運動会の選手宣誓で血判状を作っていたりと、他の家族同様、奇行は目立つ。
「この世の地獄かよ」
- 山本ゆめみ
姉思いの山本家の三女。赤い髪にツインテールの髪型が特徴の女の子。容姿は母親似。
姉のいのりとは対照的に活発的かつ、圧倒的に珍言、奇行が目立つ。
勉強はできない(通知表では『パワー』とやらが10だった)。また、部屋の片付けをしない、お風呂を嫌がる、クチャクチャ音を立てながら食事をするなどだらしない面が多々あり、これらのことから母親に叱られる頻度が高く、よく死にかける(というか死ぬ)。
「ごめん、金魚も食べた」
- おとうさん
山本家の家長…だった。眼鏡とメタボ体系が特徴の、いのり達の父親。
仕事を失い借金まみれで、家庭内カーストはぶっちぎりの最下位。ただ、娘たちには優しい。
紅葉狩りに行って熊に食われる、ゆめみの自由研究のために骨格標本にされる、シンプルに妻に殺されるなど作中での致死率が高い他、梅雨の日に放置するとカビる、虫歯になると顔がシュールレアリスムになるなど生態に謎が多い。
- おかあさん
この漫画最凶の人物。独裁的な家法を課し、旦那をゴミのように扱い、娘たち(おもにゆめみ)に対する教育もとても虐待チック。下の名前は「マリコ」。
飢えたほかの家族を働かせて自分は豪遊する、姉妹のお年玉を「CO2排出権」として徴収する、些細なことで旦那や娘の命を危険に晒す(手遅れな場合もある)など、きわめてアンモラルな言動、行動が目立つ危険人物。
おかあさん「食べ物を粗末にしちゃダメ」ドゴッ!!
いのり「娘の命よりもなお?」
- 深(ふか)先生
ゆめみの担任の先生。ポニーテールの女性教師。生徒に鉄火起請などを強い普通に虐待しまくったり、帰りの会の歌の時間にジュディ・オングをソロで三時間披露した挙句生徒を二次会に連れ回すなど、教師として(人間として)問題が多いが、流されて海の上にある山本家にも家庭訪問するなど、仕事熱心な面もある。
「山本さん、あまり手間取らせてはいけませんよ!」
「たとえ逃げても地の果てまで追い詰めますから諦めてくださいね!」
- 佐藤ゆきこ
ゆめみのクラスメイト兼友人。おかっぱにつぶらな瞳が特徴。愛称は「ゆきちゃん」。
主に学校でのゆめみや深先生の奇行に冷静に的確なツッコミを入れる、いのりに次ぐ常識人。
しかし、先述の係決めの際の鉄火起請を父親のコネで免れるなど腹黒い一面がある他、お誕生日会にゆめみとたけちゃんから「本当のお母さん」をプレゼントされるなど、家庭環境に難あり。
また、話によっては髪の色がベタ塗りだったりトーンだったりと何故か変わる。
「いいえ、先生 みんな何者かにならなければ不安なんです」
- 田中たける
ゆめみのクラスメイト兼友人。坊主頭が特徴。愛称は「たけちゃん」。
交通安全教室の時に突然反抗期に入り道路に飛び出して車に撥ねられる、先述の係決めで鉄火起請を強いられ負傷するなど、痛い目に遭う役どころが多い。
「今の仕事辞めてマンモス一本でやっていきたいんだ…」
これ触れてはいけない話題だ
上記の人物紹介は間違っていない。山本いのりが「次女」で山本ゆめみが「三女」である。これは原作第一話でも明言されており、ネットの公式紹介ページ等でもそう記述されている為誤植などではない。
「…長女は?」という疑問が浮かんだ人も多いだろう。…それは今の今まで登場していない。
余談だが、単行本第一巻表紙は山本家四人の集合図、裏表紙は墓石である。
関連イラストを投稿しなさい、さもなくば児童相談所(じそう)コースよ。
あなたにはまだ関連タグの概念は早かったかしら…?
3大キ〇漫画