諸元
満載排水量 | 6,600トン |
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全長 | 154m |
全幅 | 16.5m |
喫水 | 6m |
主機・推進機 | MTU社製20V956TB92ディーゼルエンジン(陝西柴油機重工有限公司によるライセンス生産)×2基・DA80ガスタービンエンジン×2基(CODOG方式)、スクリュープロペラ×2基 |
最大速力 | 29ノット |
航続距離 | 15ノットで4500海里 |
乗員数 | 250人(うち士官40人) |
兵装 | 210型100mm単装速射砲×1基、「シュチューリ-1」艦隊防空ミサイルシステム単装発射機×2基、YJ-83艦対艦ミサイル4連装発射筒×4機、730型CIWS(30mmガトリング砲使用)×2基、3連装短魚雷発射管×2基 |
レーダー | 382型(3次元式)×1基、364型(低空警戒・対水上捜索用、2次元式)×1基 |
ソナー | MGK-335(船底装備型)×1基 |
搭載機 | 哨戒ヘリコプター(Z-9CもしくはKa-28)×1機 |
概要
本型は052型シリーズの第2弾として建造された艦級で、中国海軍での名称は『052B型駆逐艦』。
第三次台湾海峡危機の際に、アメリカ海軍の圧倒的な能力を見せつけられた中国海軍は、国産駆逐艦の性能限界を痛感し、これを受けて、1999年から2000年にかけてロシア海軍からソヴレメンヌイ級2隻を緊急導入(2005年より956EM型2隻を追加配備)するとともに、昨今の空母整備計画も視野に入れ、対空戦能力を有するミサイル駆逐艦の整備が計画されたのがきっかけであった。主機は哈爾浜級駆逐艦に続きガスタービンエンジンが採用されている。
解説
本級は、ソヴレメンヌイ級と同様の防空システムを中核にして、艦砲や艦対艦ミサイルなどについては中国製の武器システムを採用し、これらを中国製の船体に装備している。船体は、先行する旅海型のものをベースとしているが、よりステルス性に配慮して洗練されており、外見上の印象は大きく異なっており、艦橋も少し高くなった。