概要
アリス・ギア・アイギスに登場する企業でアリスギアメーカーの一つ。
元々はアクトレススーツなどを作っていた服飾企業だったが、最近ギア業界にも進出してきた。
ライフルの「カラシ252」、ランスの「緑電」、各種イベント限定ギアなど、デザイナーと開発局の性癖……もといセンスを疑うようなイロモノばかり作っている。
デザイン重視のギアばかりなので、カスタマイズは困難な上、同じく日系メーカーであるヤシマ重工に機能面では数歩劣っている。
しかしながら、カラシ252やデュアルの「PP-202」のような高い評価を得ている傑作ギアも存在している。
実はAEGiS東京の兵器開発研究部門であるADAからの天下り先としてその筋では有名で、ADAが有している最新技術が漏れている。彼らがギアメーカーに躍り出たのもそれが一番の要因であろう。
劇中の舞台であるアウトランドでは各国のアリスギアメーカーなどの大企業が自社の利権を求めて、暗闘を繰り返しているわけだが、御成屋はどこにも属さない厳正中立……と見せかけて、実際はアマルテア女学院などにも多大な影響を及ぼす北条グループの傘下である。中立と思わせて他企業の動向を探らせる為のスパイであろう。
また、TVアニメ版の「アリス・ギア・アイギスEX」でも登場する。原作ゲーム同様にギアメーカーの一社だが、どうやら「試作ギアのテストパイロットを法外な金額で募集しているものの、誰一人として帰ってきていない上に、それでもパイロット募集を続けている」という黒い噂があるようで……
ちなみにアクトレススーツメーカーとしてはデザインが良いことからファクタースーツを中心に愛用するアクトレス多く居る反面、上記のようにギアメーカーとしては新興で性能にも難があるためか同社製のギアを愛用するアクトレスは少ない。
特に個人用カスタムギアで使用が公表されているのは下落合桃歌・藤野やよい等のごく僅かであるが、破天荒な外観や演出重視のエフェクト等、専用として突出した異彩も放っている。これらの専用ギアは原則的に既製品=他社製品のカスタムとなっているが、ギア解説文でも指摘されるほどに原型をとどめていない。
アニメ版より登場の高幡のどかにおいては、ノーマルギアは特殊研究室制作、アナザーギアは第三開発室制作)とされており、変態技術だけでない複数の部署が存在することが明らかになり、桃歌達のギアに比べるとシンプルとなっている。
主な所属者
辺見江里子:開発局の局長。ヴァイス根絶を目論んでいる善良な科学者だが……
関連タグ
コトブキヤ:恐らくモデル
高幡のどか:御成屋製スーツとギア使用が公表されているアクトレスの1人
村尾未羅、君影唯:ラスコル所属のアクトレスでのどかと同じくスーツが御成屋製。
未羅は「北条グループの傘下である」という御成屋の裏事情故に非合法実験関係で御成屋製スーツを使用している。
ここから先、アリス・ギア・アイギスEXにおけるネタバレに注意!!
上記の黒い噂は事実である。実際、試作ギアの開発とテストパイロットによる試験運用を行っていたのだが、
実はその試作ギアは根幹部分に手を加えた違法な規格のギアであり、装着者を軒並み廃人にしてしまう極めて危険な代物であった。
テストパイロットが帰ってこないのも、「その危険なギアに人間がどれだけ耐えられるか」を知るために繰り返し行われた試作ギアにアクトレスが耐えられなくまで負荷を目一杯上げてアクトレスをぶっ壊すことで限界を探るという狂気のテストによって再起不能の廃人にされたが故であった。
これらの非人道的実験は全て、開発局局長である辺見江里子が自身の歪んだ理念の為に行っていた悪魔の実験であった(しかしながら、経営陣及び親会社の北条グループはそれを知りながら黙認、或いは後援していた。のちに北条グループ自体が相当ドス黒い真似をしでかしている集団だと判明したので恐らく後者だろう)。
そして度重なる実験と度重なる失敗の末、辺見はとある人物に目をつける……その人物は、成子坂の新人である高幡のどかであった。
のどかが試作ギアに対して高い適性を持つと考えた辺見は、のどかを「弊社のギアを用いれば、憧れの彼女と並び立てる」という甘言で丸め込み、テストパイロットにすることに成功。そして辺見の目論見通り、のどかの適性は歴代のテストパイロットの中でも圧倒的に高かった。
自らの理念の実現の可能性が高まった事にほくそ笑む辺見だったが、のどかを取り返しに来た成子坂の面々によって制圧されてしまう。それでも往生際悪く自らの歪んだ理念を喚き散らしていたが、最早ついていけなくなっていた部下達に見捨てられてしまう。
最終的に御成屋はAEGiS東京による大規模摘発を受けることになったが、経営陣は「全ては辺見の独断で我々はあずかり知らぬ事だった」の一点張りの模様。
なお、御成屋に対する捜査が経営陣、更には親会社と言える北条グループにまで向かなかったのは、成子坂の隊長が裏で手をまわし、北条グループと「成子坂の業務停止を撤回するならば、北条や御成屋経営陣に捜査の手が及ばぬようにする」という取引をした為である。