概要
「怒れ!求馬」とは1997年から2001年に掛けて全3シリーズがTBS系「ナショナル劇場」枠で放送された時代劇である。正式題名は「南町奉行所事件帖 怒れ!求馬」。
1994年の「江戸を斬る」シリーズ終了以降、長年「水戸黄門」と「大岡越前」の長寿人気作二本立てが続いたナショナル劇場であったが、「大岡越前」が出演者及びスタッフの高齢化に伴う健康上の不安が生じ製作不可能になったこともあり、「ナショナル劇場」のマンネリ打破と新たな視聴者獲得の為に企画される。
原作無しの完全オリジナル作品にしてVTR撮影で新風を吹き込もうとしたが、第三作目の「大江戸を駆ける」でシリーズが完結した為、シリーズは打ち止めとなる。(元々シリーズ化は考えていなかったや、長期シリーズ化は難しかった等の諸説あり)
その後、「ナショナル劇場」は「パナソニックシアター」「月曜ミステリーシアター」などと改題しつつ、「水戸黄門」と現代劇との併存に路線変更したが、時代の変化に伴う視聴率低下は如何ともし難く、2015年春の改編で廃枠となった。
結果、本作「怒れ!求馬」はTBS最後の新作シリーズ時代劇となってしまった。
あらすじ
根岸求馬は南町奉行所の根岸肥前守の孫であるが、事情で勘当の身となっている。そんな中、同僚の姉崎真吾を始め、芸者の豆千代、岡っ引きの為吉等の仲間達と協力し、求馬は江戸に起きる事件を次々と解決していく。
登場人物
- 根岸求馬(演・原田龍二)
- 姉崎真吾(演・田中健)
- 豆千代(演・野村真美)
- 為吉(演・湯浅昌幸)
- 根岸肥前守(演・田村高廣)
シリーズ
- 「南町奉行所事件帳 怒れ求馬」(1997~1998年) 全13回
- 「南町奉行所事件帳 怒れ求馬Ⅱ」(1998~1999年) 全17回
- 「大江戸を駆ける」(2000年~2001年) 全15回