概要
フリーライターの雨宮志郎は、東京都江東区にある臨海地域、綿津岬に引っ越してきてから怪異に悩まされるように。ある日、路地裏にある喫茶店『ニライカナイ』の店主に「お茶のお代としてあなたの怪談を聞かせてください」と言われ──。
廃墟同然の喫茶店を舞台にした幻想小説。WEB文蔵にて2019年8月20日より連載開始し全2巻が刊行されている。
後に外伝的作品にあたる「怪談物件マヨイガ」が発売された。
ちなみに、タイトルにもある「ニライカナイ」は、遥か遠い東(辰巳の方角)の海の彼方、または海の底、地の底にあるとされる異界(wiki引用)。作中では、南方としてではなく、海の底にある異界の意味として使っている。
あらすじ
フリーライターの雨宮志郎は、引っ越し先の綿津岬にて怪異に悩まされるようになる。ある日、朱色の橋を渡った先の数々の視線から逃れる為に路地裏に行くが、そこで、廃墟同然の喫茶店『ニライカナイ』に吸い込まれるように入っていく。和装の店主・浅葱に「お茶のお代としてあなたの怪談を聞かせてください」と言われ──。
登場人物
雨宮志郎(あまみや しろう)
綿津岬に引っ越してきたフリーライター。もうすぐ30歳。一人称は「俺」
趣味のブログでお小遣い程度の収入を得ている。
浅葱(あさぎ)
喫茶店『ニライカナイ』の店主。
柳のようなしなやかな体躯に、蝶々(アサギマダラ)をあしらった着物を纏っている。
烏羽玉の黒髪。漆黒の瞳。中性的な容姿。表情が乏しい。
一人称は「私」
ある愁いを抱いているらしい。