概要
神田の一角にある小さな書店「稲荷書店きつね堂」を舞台に、狐の少年・ヨモギが、書店再興に奮闘する物語。
『幻想古書店で珈琲を』と同じくハルキ文庫より出版。
あらすじ
神田の一角に「稲荷書店きつね堂」という小さな書店。その店主であるお爺さんは、敷地内にある小さな鳥居と祠のそばにある対の白狐像を「ヨモギ」「カシワ」と名付けて可愛がっていた。ある日、 その前でお爺さんが倒れてしまう。助けたいヨモギだが、像である自分では動けない。そんなヨモギのところに───。
登場人物
ヨモギ
小さな祠の対の白狐像の吽の方。
倒れたお爺さんのを助けたいという願いが届き、稲荷神のご利益により、少年の姿となった。
感情が高ぶると、耳としっぽが生えてしまう。か̶わ̶い̶い̶。一人称は「僕」
お爺さん
「稲荷書店きつね堂」の店主。
倒れたことがきっかけにヨモギに店を任せる。
一人称は「私」
カシワ
小さな祠の対の白狐像の阿の方。
一人称は「俺」
ヨモギの兄で、物知り。
ヨモギの分まで祠を守っている。
田貫菖蒲(たぬき しょうぶ)
不動産会社「八百八狸社」の男性会社員。
一人称は「私」
金と知名度が欲しいが為に、人々にご利益を授けるビジネスをしている。
正体は千葉の狸。
火車(かしゃ)
第一巻三話にて登場。
一人称は「俺」
罪悪感や火種と言った概念的と物理的な炎上に敏感なアヤカシ。
黒猫の化身。
兎内楓(とない かえで)
デザインの仕事をしているショートボブヘアの女性。
飢え死にそうになっていたところをヨモギらに助けられ、お礼にと、POPやミニコミ誌などを手掛けてくれるように。
三谷太一
『幻想古書店で珈琲を』の登場人物。
お爺さんを助けたことがきっかけで、度々お店に訪れてはアドバイスをしに来る。
犬養千牧(いぬかいちまき)
第二巻一話にて登場。
神田明神の前で倒れていたところをお爺さんに助けられ、ヨモギの説得で、「いなり書店きつね堂」に働くことになった犬神。
一人称「俺」
関連タグ
蒼月海里