・・・男?(予備知識)
ユーザーでなければ「そもそもギャルゲー的な要素を持つGFで男とは何ぞや」と思われるので、前もってざっくりと触れておく。
本作では『たすけて!マイヒーロー』という所謂レイドイベントにて行事や学園生活、デートを楽しんでいるところに構って貰おうと突っ掛かってくる敵キャラクター群がおり、多くを占める『悪●●男』というネーミングから通称『悪男』と呼ばれている。
正統派萌え絵で描かれる可愛らしいガールズと対照的に大半が劇画調の様々な男性が行事に合わせて仮装大賞のようなトンチキコスプレをして襲来するシュールな姿だが、加えて特筆すべきは、声優がやたら豪華なのだ。
トップバッターの千葉繁氏を皮切りに、アニメやゲームに触れていれば絶対に知っているであろうベテランや人気声優が目白押しであり、デザインに輪を掛けてキャラの濃さを際立たせている。
歴代の悪男及び担当声優についてはガールフレンド(仮)のキャラクター一覧の項目を参照。
本題
さて、そんな悪男だが、2021年度の7月を境にある異変が発生する。
今までのプロ声優起用から一転して、暫くお笑い芸人を起用する方針にシフトしたのだ。
※形としては『ゲストキャラクターの声優を頼む』といういつものルーティンの一環に過ぎないため、このことに関して公式から言及されている記述は当然無い。
最終的にこのキャスティングは年度末の3月まで続いた訳だが、一大事件は1月末日に起きた。
末日のイベントを終え、更新されたガチャ関連のページでは、次月マイヒーローに出てくる悪男のビジュアルを断片的に見ることができるのだが、それを確認したユーザー達は困惑したことであろう。
・ロン毛で端正な顔立ち
・独特な形に構えた右手を頬に添えたポーズ
・いつにも増して写実的な絵柄
・・・悪男らしく(当時のイベント題材が節分だったこともあり)鬼の角を着けてこそいるが、その顔はプロフィール写真のトレスではないかと思う程の精度で描かれたお笑いタレント・狩野英孝氏その人ではないか。
実は元々この悪男達、以前からパロディを思わせる要素を取り込まれてることは多々あり、一時期は芸人(流石に戯画的にアレンジされているが)も含めた露骨なパロディが続いてユーザーから厳しい意見を向けられた。
加えて、コンビ芸人の演ずる悪男は連月で登場する流れが続いており、1月にはコンビ芸人であるジグザグジギー池田勝氏が先に出ていたこともあり、「芸人に他の芸人モチーフを演じさせるのではないか」という疑惑も少なからずあった。
何はともあれ新月マイヒーロー開始を迎える21時、いつも通り開幕ムービーでイベントの意気込みを語るガールズに続いてデカデカと映ったのはガウンを羽織り、金棒とスタンドマイクを構えたロン毛の男性の姿……
「鬼ごっこイベントがあると聞きまして…
追いかけるゲームは、得意なんですよ〜」
悪 男 C V : 狩 野 英 孝
まさかの本人である。
これならば写真をトレスであっても納得だろう。
お笑い芸人起用と言えども、英孝氏のように様々なテレビ番組で頻繁に見掛けるクラスのキャスティングは前例が無かった為、ユーザー達に強烈な衝撃を与えることとなった。
因みにジグザグジギーの相方である宮澤聡氏は来月3月の出演となった。
レアリティ一覧
・悪配信男
悪男基本形態。
鬼の角を着けてこそいるものの、全体的なビジュアルは一般に氏の名前を聞いた時に多くの人がパッと思い浮かぶであろうスーツにロン毛で右手を添えた佇まい。
バリエーション名(※三色おり、大体はそれぞれがイベントに由来する名前となっている)は『ゴウ(赤)』『ミクシ(青)』『ケイン(黄)』
氏のYoutubeチャンネルや芸ネタからの引用となるがそれにしてもケインはどうなんだ…(汗)
・レア悪配信男
やはり角を着け、派手なガウンを羽織って金棒とスタンドマイクを携えたロン毛の姿。
筆者はそこまで詳しくないので詳細は不明だが、恐らくライブに由来するデザインと思われる。
他形態に比べて顔の絵柄などがイラストチックだが元写真はあるのだろうか。
・超レア悪配信男
当然角着きだが現在お馴染みの短髪の姿でゲームコントローラー(後述)を手にガウンを脱ぎ捨て、投げ付けられる豆から必死に逃げている。
ガウンからしてレアの描写を受けてのことだろうが髪の長さは何があったのだろう…()
性格
悪男と言えばガールに甘言で取り入ろうとし、男子(主人公=プレイヤー)を悪辣に罵る言動が多いが、この悪配信男はモデルと直結するキャラクターな為か、嫌味たらしい部分は無く、発言も狩野英孝氏自身のネタや語録に纏わるものばかりで、おまけストーリーでも空回りして残念な人という印象はあるものの『悪男』と呼ぶには遠い人物像に仕上がっている。
余談
・詳細は氏本人の項目に譲るが、『悪配信男』の名義及び超レアのコントローラーはYoutubeでゲーム実況を行っていることに由来すると思われる。
・加えて節分テーマの『鬼コス』で登場となったのは前述のセリフの通り『鬼→鬼ごっこ』から派生して、氏が『Dead by Daylight』の実況や『逃走中』に出演していることに由来すると思われる。
・ジグザグジギーが演じた悪男2人に挟まれる形での登場となっているが、1月の『悪神職男』とは神職(英孝氏の家系)、3月の『悪キザ男』とはキザキャラ(氏の芸風)と妙に縁を感じる要素がある。
・また、厳格ながらも職務に大真面目でなんなら主人公への気遣いすら感じる悪神職男や、コチラを貶すというよりも空回りしている残念系な印象が強い悪キザ男共々、悪男らしく無いキャラクターが連続する形にもなっている。
・先述の通り芸人をモデルとした悪男は多々登場したが無関係のプロ声優が演じており、逆に芸人が起用されているこの期の悪男は悪配信男を除いて演者をストレートにモデルにしている奴はいない。
・また、このパロディ悪男達は超レアになると半魚人のようになったり樹木と一体化したりと、悪男の例に漏れずモデルの原型を逸脱した怪物然とした豹変を遂げるが、悪配信男は本人を直接モデルとしている都合か、超レアでもかなり薄味な造形に仕上がっている。
まぁ後半に現れる形態は例によって褐色肌に描写されているが…
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