悪魔神が「D」の力に目覚めし時、全てが闇に覆われる。
概要
「DMX-17 『龍の祭典!ドラゴン魂フェス!』」にて登場した、闇文明のカリスマクリーチャーバロムの新たな姿。
その豪快なリセット能力は相変わらずだが、進化元が大きく変更されているため使い勝手は非常に異なる。
ライバルが強化前の状態からドラゴン化したのに対し、こちらは強化後の姿がドラゴン化している。
かつては誰もが夢想したであろう「ドラゴンとなったバロム」が、十年近くの時を超えてついに実現したことになる。
カード効果
悪魔龍王 ドルバロムD(ディー) SR 闇文明 (10)
進化クリーチャー:デーモン・コマンド・ドラゴン 13000
進化-自分の闇のドラゴン1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、闇以外のクリーチャーをすべて破壊する。その後、各プレイヤーは自身のマナゾーンにある闇以外のカードをすべて墓地に置く。
T・ブレイカー
解説
前述の通り、その能力はまさに悪魔神ドルバロムそのままである。闇以外のクリーチャーとマナを全て破壊し、闇に在らざる者の存在を否定する。
「ドラゴン・サーガ」は単色推しのシリーズなので、一度通ってしまえば相手はデッキの上にそっと手を置くしかない。
しかし逆に、同色相手には一切ダメージが入らない。闇文明であれば敵でさえも許容する、闇のカリスマとしての寛容さは健在のようだ。
また、最近のカードでは、「クリーチャーがバトルゾーンに出たときの能力を封じる」という風変わりなカード、「界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ」がいても能力が不発になってしまう。カードプールが充実してきたが故の宿命と言えよう。
コスト、能力、打点がドルバロムと全く同じなため、利点・弱点も基本的に一緒なのだが、ドルバロムDが本家と大きく異なる点がある。
それは種族がドラゴンであることと、進化元が闇のドラゴン限定であることである。
特に後者の影響は大きく、必然的にデッキのドラゴンの比率を上げなければいけないため、既存のデーモン・コマンドデッキに入れることはほぼ不可能となってしまった。そのため、歴代バロムを全て搭載したデッキというのは不可能とは言わないまでも非常に難しい。
ただ、闇のドラゴンと言えばドラゴン・ゾンビが居るように、最近のドラゴンデッキはフィールドコントロール能力が高く場持ちも良い物が多いため、本家ドルバロムよりは出しやすく効果も通しやすくなったともいえる。
種族がドラゴンになったことに関しては、「デーモン・コマンド・ドラゴン」という一つの種族に加え、「デーモン・コマンド」「コマンド」「ドラゴン」「コマンド・ドラゴン」という幅広いサポートに対応するようになるため単純に強化されている。
ただし、ドラゴン封じに引っかかるようになってしまったことには注意。特に「「修羅」の頂 VAN・ベートーベン」は天敵となるだろう。
余談
久々に登場した「闇単色のバロム」なのだが、イラストを手掛けたのはIttoku氏ではない。
また、本家ドルバロムは白を基調とした呪術師然とした姿をしていたが、龍の力を得たこちらは黒くたくましい外殻を持つドラゴンとなっている。