概要
秦こころのスペルカード。CPU専用。
- 能の演目「葵上」から。葵上は世阿弥の作とされ、源氏物語から題材をとったもの。
冒頭の「小面」の面をつけた照日の巫女(ツレ)の詞に出てくる。
「憂き世はうしの小車の憂き世はうしの小車の廻るや報ひなるらん」
これは、光源氏の妻・葵上が物の怪に悩まされているために、帝の臣下が照日の巫女(ツレ)に霊を呼び起こさせるシーンで使われる。
この後、物の怪の正体である六条御息所の生霊が現れる。
- 憂き世(うきよ)
苦しみの多いこの世。無常のこの世。
儚い世の中。
この意味で使われるようになってから、「浮世」と表記されるようになった。
- 憂き世は憂しの小車
「浮世は牛の小車(うきよはうしのおぐるま)」は、この世はつらく苦しいことばかりが巡ってくるということの喩え。
「憂し」を「牛」に掛け、浮世が移り変わることを車に喩えた言葉。