概要
「暗黒能楽」とは、東方Projectに登場する秦こころに関連する語である。
こころの舞のレパートリーの一つであり、『東方心綺楼』では会話中「暗黒能楽」の読みに「 モンキーポゼッション 」と当てている他、ラストワード<「仮面喪心舞 暗黒能楽」>としても御披露目されている。
ラストワード、または舞(『東方鈴奈庵』他)にまつわるエピソードについては<「仮面喪心舞_暗黒能楽」>を参照。
「仮面喪心舞」という演題に限らない「暗黒能楽」のレパートリーもあり、「 恋する人形焼き 」の演目などは「 現代暗黒能楽 」ともされている(「文々春新報」、『東方文果真報』)。
同演目では舞の内容だけでなく演出面でも新たな試みが成されており、こころが自身のお面から選抜したメンバー(お面)による「 KKR48 」などのユニットも生み出している。
またこころ以外で暗黒能楽の語を口にするものとして摩多羅隠岐奈がある。
隠岐奈は『天空璋』作中の複数の機会で「暗黒能楽」の語を用いており、さらにスペルカードとしても「暗黒能楽」の語を組み込んだものを表現している(例えば<「背面の暗黒能楽」>)。
隠岐奈の由来は「摩多羅神」であり(『東方外來韋編』)、摩多羅神には能楽の祖としての秦河勝と同一視する説がある。こころにとっても秦河勝は強い縁があり、付喪神であるこころの元は秦河勝に聖徳太子が下賜した面であるともされる。
隠岐奈においても「 表の顔 」には「 能楽の神 」としての神格もあるなど、こころの出自や今まさに舞い踊る能楽の両面を通して深い関係がある(『東方天空璋』)。
能楽と秦河勝の両要素を通した隠岐奈とこころの「 繋がり 」は、『外來韋編』ではZUNも語るところである。
上記のゲームや書籍以外では『東方心綺楼』のサウンドトラックCDのタイトルが「 暗黒能楽集・心綺楼 東方心綺楼 ORIGINAL SOUNDTRACK 」であり、ここにも「暗黒能楽」は登場している。