概要
原泰久の漫画、キングダムに登場するキャラクター、嬴政と向のカップリング。
向は何度も夜伽で政の相手を務めているが、実は長い間政が書を読むための時間を作ったり、話し相手になったりしているだけのことが多かった。
しかしある日の伽で、政が見せたさり気ない優しさを見て向は政に恋心を抱くようになる。親友の陽からは本気になり過ぎないよう諭されるが、周りの嫉妬混じりの世間話から、“政が向を度々夜伽に呼ぶのは、過去にヒカという女にフラれた傷を癒すため”という噂を知る。
失恋したと思い込みしょげ返る向だが、一宮女として政を慰めるのだという使命感に目覚め、ある夜の伽で精一杯の勇気を出し政の心の伽をしたいと彼に伝えた。しかし政の話をよく聞くうちに自分の勘違いである事を知り、彼から邯鄲での壮絶な体験を聞くに至る。
そんな経緯もありますます政を慕うようになった向は、呂不韋と太后の密通を目撃するという異変に出くわし、向の気配を察知した宦官の攻撃で手傷を負ってしまう。重体の向だったが、苦痛を押して政に事の次第を伝え、彼に反撃に向かわせる重要な切り札を与えた。
その恩義や、彼女の献身に政も感じ入るものがあったのか、後に手が付いた向は彼の子を懐妊。政の娘となる麗を出産し、政の側室となった。愛する人との子を授かったことに喜びと恐れが入り混じる向だったが、その予感は当たり、合従軍との戦いで向と麗にも危機が迫ることとなる。