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概要編集

 cv:大倉正章

 姓名は接祐、氏は元。

雁国の梟王の時代から尚隆の治世初期の時代の人物。

東の海神_西の滄海」の物語に登場する。


 元州侯・元魁の息子で令尹(州における冢宰のような立場)。

赤茶色の髪で、右のこめかみのひと房だけが白い。

 尚隆の治世が乱れるなか、元州では斡由が善政を敷いていた。

 斡由は臣や民からも慕われ、仁道が篤いと誰しもが口にするほど政や人としても理想の人物であり、才能ある者を積極的に取り立てていた。

 彼自身も誰よりも己を信じて行動し、己の政こそが万民のためだと信じ、ついには雁国の実権を握る野望をもつにいたった。


 斡由は延麒六太の友・更夜を遣わして六太を誘拐、登極間もない尚隆に「国政はわれら官吏に任せて、王は宮殿で遊んでいればよい」と脅迫する。


 一方、元州に幽閉されていた六太は、囚われていた元魁と対面、元魁は完璧すぎる息子のことを「斡由に失敗はないというが、あいつ(斡由)は自分に失敗があったとしても絶対に非を認めようとせず、逆らうものがあれば更夜に命じて殺す」酷薄な面があるという。


 その事実は六太によって暴露され、「おまえは尚隆に劣る」と断罪される。「これ以上の反乱は無理」と諫める州宰・院白沢を殺せと斡由は更夜に命じるが、更夜は六太に「これ以上、血に間みれば、おれはおまえの友じゃなくなる」と諭され殺害をためらう。

 怒った斡由はみずから剣を取るが、単身、元州に潜り込んでいた尚隆に切り伏せられ、その生涯を閉じた。


 斡由の乱後、更夜は罪を許されて放浪の旅に出、後に犬狼真君となり、院白沢は冢宰に任じられ官吏の長となった。

関連タグ編集

十二国記 雁国 尚隆 延麒/六太 更夜

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