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概要

高速の踏み込みから、肘を曲げた方の拳に掌底を添えて押し込むように突き入れる突進技。

第1作『餓狼伝説』より使用している、彼を代表する必殺技である。

しかしその性能はシリーズに依って安定しない。

『餓狼伝説2』では斬影拳を当てて吹っ飛んだ相手に着地後攻撃が重なるようにする斬影ハメが可能であり、『KOF'94』などだとハメどころか永久なってしまう

  • 初代「餓狼伝説」では、インストカードにタメが必要と書いてあるのに何故か溜めがいらず非常に強力。ギースまでは簡単に攻略可能。
  • 餓狼伝説2」では小足 → 斬影拳×nの通称「斬影ハメ」が横行していた。
  • KOF94」では(画面端)屈み弱P連打 → 斬影拳のハメ技が出来る。

それ程強烈な性能を誇っていたこともあり、それからは弱体化の一途を辿るようになっていった。

それでも『餓狼伝説』シリーズでは一貫して「そこそこ強い突進技」として存在感はあったものの、『KOF』シリーズでの没落は酷いの一言に尽きる。基本的に『95』以降の全作品において斬影拳の性能は判定が非常に弱く、ダウンを奪えないためヒットさせても反確という存在意義の無い技で一貫している。ただし、性能が低下してからの作品『'96』から『'98』では斬影拳中に追加入力コマンドで出せる我弾幸(ショルダータックル)、『'99 』から『NEOWAVE』で出せる疾風横拳(正拳突き)が追加されており、いずれもヒットでダウンを奪えるというフォローが効くので、出す場合は確実に追加入力技まで出す必要がある。もっとも単体の性能が今一つであることの証明に過ぎず、下手すると当てないように移動技として使う方が使いやすいとまで言われる事も…。

現に『2002』では弱の移動距離は1画面の1/3程しか無く最早ダッシュの域である…しかも『UM』ではゲージ回収率が非常に高い為当てないように移動するつもりで出すとまで言われる羽目に…

そんな情けない状態が続いた為か、一時『KOF』等に出てこなくなった際「斬影拳のキレを『餓狼2』時代まで戻す為」などと公式がマジで言ってたことすらあった。

よく間違われるが「残影拳」ではない。

影拳」やっちゅうねん! 残像すら斬る拳やっちゅうねん!(「墓標」より)

バリエーション

『リアルバウト餓狼伝説』では、前述の我弾幸や疾風横拳に該当する技として疾風裏拳があり、同じくヒット時はダウンを奪えるため、斬影拳を使用する場合は必ず入力する必要がある。

また、『リアルバウト餓狼伝説スペシャル』に登場する裏アンディは、『斬影拳・穿』を使うが、これは通常の斬影拳のあと、残ったアンディの影が追撃するというもので、ヒットすれば必ずダウンを奪える。ただし、ヒット・ガード問わず硬直が長いため、基本連続技など確定状況でないと反撃必至である。

『リアルバウト~』以降登場する『潜在能力』では、アンディの超必殺技・『超裂破弾』とを組み合わせた『斬影裂破』を用いるが、これは斬影拳で突進したあと、超裂破弾で相手を追撃するという豪快なもので、もちろんアンディの全必殺技の中で最大の威力を誇る。

類似技

ギース・ハワードの「邪影拳」はアンディの斬影拳をコピーしたものとされている。

…が、「ザンエイケン」を「ジャエイケン」と聞き間違えたというアホみたいな設定がある。ほ、ほれギース様日本滞在の期間意外と短いから…

またロックの「ハードエッジ」は邪影拳の要素を受け継いだ部分もあるので、斬影拳からは孫のような関係にあるともいえる。

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