餓狼伝説シリーズ及びキング・オブ・ファイターズシリーズに登場するテリー・ボガードの必殺技。
コマンドは初期の作品では↓↙←↖+キックであったが、後続の作品では左上までは省いた↓↙←+キックがポピュラー。
アクロバット技の「コークスクリュー」の要領で、体をひねって飛び込みながら脚を振り下ろす高速浴びせ蹴り。バーンナックルに次ぐテリーの第二の突進技である。
脚の位置が12時の位置あたりから攻撃判定が発生しているので「浴びせ蹴り」と定義できるが、作品によっては2時の位置まで来ないと攻撃判定が発生しないため、踵落としと呼んで差し支えない場合もある(餓狼MOWなど)。
空手の胴回し蹴りに近いが、クラックシュートは上半身が起き上がってるのが特徴。
またテリーには対空技のライジングタックルがタメコマンドのためとっさに出しにくいという欠点があるが、この技は上方向もカバーしているので見え見えの飛び込みならこれで迎撃できたりなんかもする。
KOF2002で初めて中段判定が付加され、以降、相手のガードを揺さぶるのに効果的な技となった。
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』にゲスト出演した際もこういったところが反映されており、シールドの減少値が高めに設定されている。
ロック・ハワードはこれを元にした当て身技、クラックカウンターを使う。
他にもジョー・ヒガシの黄金のカカト、ブルー・マリーのスピンフォールなど、不思議と仲間内で似た技の使い手も多い。
テリーファンにすら黒歴史扱いされた出来事
『餓狼伝説3』では最凶最悪の技として猛威をふるっていた事実を知る人は多い。
何しろ、ヒットした後に通常技が繋がるため。
これが何を意味するかと言うと…
- クラックシュートがヒットする
- その後にキャンセル可能な通常技を叩き込む
- 最初に戻る
…という永久機関の完成である。
その為にこの作品の「最強は、一人でいい。」というキャッチコピーがシャレにならないと言われる程である。
……もっとも、弟も初期の『THE KING OF FIGHTERS』にて斬影拳でほとんど同じ事が可能であり、さらにはジョーも『餓狼伝説SPECIAL』の弱パンチ前身連打や『THE KING OF FIGHTERS'95』の爆裂キャンセルという形でやっぱりと、初代『餓狼伝説』主人公トリオは全員永久を持った事があるのだった。なんなんだお前ら。