プロフィール
※ このプロフィールは本百科の推測であり公式によるものではないため注意。
概要
『Fate/Prototype』及びその派生作品に登場するビーストクラスのサーヴァント。
「ヨハネの黙示録」に登場する「黙示録の獣」であり世界に災いをもたらす悪しき存在。東京地下の大聖杯内部にて蠢くどす黒い影の正体。かつて愛歌が旧ライダーのマスターである伊勢三杏路に埋め込んだ欠片ですら恐ろしく強烈な呪いを発している危険な存在。
その外見は上記の「黙示録の獣」の伝承上の姿に瓜二つであり、正に世界を喰らう獣そのものである。
その本質は人間の悪意等が結集した存在である為、英霊どころか生物ですらない、言うなれば「世界を蝕む悪しき呪いの集合体」。
明確な自我や知性を獲得している訳では無いが、世界に生まれ落ちたいと言う欲望や最低限の思考能力等は持ち合わせており、マスターである愛歌に忠誠を抱いている他、彼女との意思疎通も可能。
誕生の背景
元々『Prototype』世界における聖杯戦争の発端は、聖堂教会の枢機卿の1人が極東の地で奇跡を再現させようと秘密裏に模倣聖杯を持ち出した事。魔術師達は聖杯こそが根源への道と吹き込まれて集められ、利用されていたに過ぎなかった。
本来の利用目的も、サーヴァント達を召喚する為の「小聖杯」・人々の想念を集める「地下大聖杯(セイントグラフ)」・「召喚された7人のサーヴァントの魂」の3点を呼び水として使って更なる高位存在を呼び出す事であり、枢機卿も聖杯が起動した暁には東京は聖都として生まれ変わる、と確信していた。
しかし、実はこの聖杯、「溜めこんだ人間の欲望や悪意を用いて『黙示録の獣』を呼び出し、世に災いをもたらすことで、逆説を以て失われた主の愛を証明する」と言うとんでもない目的の為に作られていた。
要するに、冬木の聖杯が途中で汚染されて「人を呪う泥」を生み出すことになってしまったのに対して、こちらは初めから濁っていたのである。
各作品での動向
Fate/Prototype
設定のみだが、同作終盤では愛歌をマスターとして、8年前の聖杯戦争で召喚されたサーヴァントの黒化版6騎と共に現界するとの事。
Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ
「災厄の獣(マスターテリオン)」、「都市を喰らうもの(ソドムズビースト)」とも呼ばれる。
最終第5章にて誕生経緯が語られている。愛歌がセイバーの「故国ブリテンの救済」と言う「過去を変えなければ叶わない」願いを叶える為の存在として受肉を試みた。
そもそも、『Grand Order』で語られた様に、どれほどの大義があろうと「既に定められた正当な歴史」を歪める事は「人類史全体の崩壊」に繋がりかねない行為であるが、愛歌はそれを承知しており、むしろ「ブリテンが滅びたと言う過去を覆す為に人類史を喰らい尽くしてくれる存在」を求めてビーストを目覚めさせようとしていた。
人類史を喰らい尽くす時点で、『ブリテンという国の歴史が消える』というある意味本末転倒の事態になるはずなのだが、"世界"に対する考え方がヒトと違いすぎる愛歌はその矛盾に気づいていない。
セイバー以外のサーヴァント6騎の魂と凄まじい数の少女達の生贄(=セイバーの魂の代用品)によって不完全ながら自我と肉体の獲得に成功。最後に沙条綾香を喰らう事で完全に世界に生まれ落ちようとしたが、セイバーが綾香を救出した上に愛歌を裏切り殺害したことで試みは頓挫した。
その後は「ママ」である愛歌を失った事で暴走、無理矢理現界して不完全ながらも絶大な力で暴れまわりセイバーを追い詰めたが、最終的にはセイバーの宝具で焼き払われた。しかし完全には消滅しておらず、『Prototype』や『Labyrinth』等の関連作品に登場する事になる。
地の文にて雑誌連載時は「第四の獣」と言われていたため、前述の「災厄の獣」という呼び名も併せて『Grand Order』に登場するビーストⅣと何らかの関係性があるのではないかと考察されていたが、単行本では「第六の獣」へと訂正されている。
おそらく、訂正前は旧約聖書の一書であるダニエル書に登場するローマ帝国の象徴である「第四の獣」という意味で使用されたが、ビーストⅣとの混同を避けるため訂正されたと思われる。
ビーストⅥの最有力候補であるバビロンの大淫婦の関連性も強くなっているが……。
Fate/Labyrinth
愛歌が異世界に移動してしまったことに気付いて世界の壁を越えて彼女に干渉、彼女を強引に元の世界へ引き戻した。
Fate/Grand Order
直接の出番は無いが、プロトアーサーの体験クエストや幕間の物語を通じてその動向が一部語られている。
体験クエストにおいては、プロトマーリンが他のビーストの話をした際に『原種』という単語を出し、アーサーも『LとR』と意味深な発言をしている。これに関してはビースト(Fate)を参照。
後のアーサーの幕間では、ビーストⅥには獣の数字「666」に由来する特殊な蘇生スキルを保有していることが判明し、原種たるビーストⅠの顕現に引き寄せられる形でFGO世界に顕現することが決定づけられた。アーサーにとって、三度目の顕現となるグランドオーダーの戦いではいずれ必ずどこかで遭遇し戦うことになる。
そして遂に『Fate/Grand Order Arcade』にてビーストⅥ/S・ソドムズビーストが登場。
劇中にてソドムズビーストと対峙したアーサーが「LとRが揃う時、SとGもまたいずれかのソラに顕れる」と発言している。
そしてアプリ版『FGO』にて実装されたソドムズビースト/ドラコーのマイルームボイスにて、アーサーの追う本命がGであると明らかになった。
関連人物
ビーストのマスター。
妹の綾香を嬉々としてビーストの贄に捧げようとする彼女を見て、自らの母にふさわしい「偉大なるバビロン」であると認め、歓喜した。
おそらく対となる存在。
Fate世界とは異なる世界の話ではあるが、同じTYPE-MOONによる作品の月姫世界にて登場するキャラクター。
内側に666もの生命因子を持ち、全ての命を同時に殺すようなことでもない限り、それらをいくら殺しても混沌としてネロの元に還元されて復活するという特殊な不死性を持っている。
関連タグ
Fate/Prototype Fate/Prototype蒼銀のフラグメンツ