概要
天罡星三十六星の天寿星の生まれ変わりで、序列第二十六位の好漢。
あだ名は「混江龍(こんこうりゅう)」。由来は長江を掻き回す龍という意味。
元は江州に近い掲陽嶺一帯を取り仕切る一味の親分。顔が広く面倒見のよい男で、子分に童威・童猛兄弟と李立がおり、縄張りに隣接している一味の穆弘と張横とは兄弟分。
水泳の達人で、その腕前で水中を進んで敵の船底に穴を空け、そこから浸水させて敵を転覆させていた。
来歴
普段は縄張りの掲陽嶺で船頭をしていたが、裏では塩の密売を行っていた。
ある時、天下に名高い義士・宋江が罪を犯して江州に流されてくると聞き、彼を出迎えようと待っていたが、子分の李立がそれを知らずに自身が営む居酒屋に立ち寄った宋江一行に痺れ薬を盛って倒れてしまい、それを知った李俊は慌ててこれを介抱させ、事情を話してもてなした。
さらに数日後、縄張りを接する穆弘・穆春兄弟と張横とトラブルを起こした宋江達に偶然遭遇し、それも取り成した。しばらくして江州で労役に就いていた宋江が無実の罪を着せられて、牢役人の戴宗と共に処刑されることを聞くと、李俊たちは穆兄弟、張横・張順兄弟とともに一味総出で2人を救出するべく長江を下った。江州に着くと晁蓋を初めとする梁山泊勢が2人を救出しており、官軍に追われていたため、すかさず全員を船に乗せて退避する。穆弘の屋敷に逗留した後、2人に罪を着せた役人に制裁を加えた後、そのまま梁山泊へ合流した。
入山後は、阮小二・阮小五・阮小七ら兄弟とともに水軍を組織し、百八星集結後は改めて水軍の総帥に任命される。