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序幕編集

むかーしむかし、あるところにおじいさんと

おばあさんがおったそうな。毎日おじいさんは山へ

柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行っていたと。

ある日、おばあさんが川で洗濯していると、上流から

どんぶらこ、どんぶらこと、たいそう大きな桃が

流れてきたそうな。

驚いたおばあさんが桃を持ち帰り、おじいさんと

いっしょに桃を切ると、まぁ大変!

中から元気な男の子の赤ん坊が生まれたんだと。

おじいさんとおばあさんは桃から生まれた子供を

『桃太郎』と名付け、大切に育てたそうな。

そして…

ストーリー編集

ある兄妹の故郷Ⅰ編集

開幕:新しい想区を前にして、なぜか黙り込むタオとシェイン。そして少年の悲鳴を耳にした一行が急いで現場へ駆けつけると、ヴィランに取り囲まれた侍姿の少年に出くわす。するとタオは少年を桃太郎と呼んで叱咤し、ヴィランたちから少年を守ろうとする。なぜか少年のことを知っている様子のタオにエクスたちが困惑するが、そこでシェインが解説する。桃太郎とはこの想区の『主役』の名前。そしてこの想区は、タオとシェインの故郷だったのだ。

終幕:ヴィランから助けられた桃太郎は泣きじゃくりながら、事情を説明する。一度は鬼を成敗した桃太郎は、鬼ヶ島の残党狩りを続けていた。近頃、鬼とヴィランが手を組んだと聞き、どうにか武勲を立てようとしていた桃太郎だが、なかなか上手くいかず空回りする日々を送っていた。桃太郎はタオたちの強さを見込み、自分を家来にしてくれるよう頼み込む。断るタオだが、きびだんごに買収されるレイナと、エクスの言葉もあり、一行は桃太郎と行動をともにすることになる。

ある兄妹の故郷Ⅱ編集

終幕:鬼の潜伏場所を探索する一行に、桃太郎は自分の意気込みを語る。鬼たちのトップ・鬼姫を捕え、歴代最高と呼ばれる先代桃太郎をも超える手柄を目論む桃太郎に、タオとシェインは複雑な顔を浮かべていた。そんな二人の態度を不思議がるエクスだが、ふとした拍子にツノを生やした少女を発見する。少女はすぐに逃げ出してしまうも、桃太郎はその少女こそ鬼姫ではないかと疑い、追いかけ始めるのだった。

鬼姫を追え!Ⅰ編集

開幕:逃げた少女の足跡を追う一行は、ついにツノの生えた少女、鬼姫に追いつく。すぐに鬼姫を捕らえようとする桃太郎だったがそこに現れたのはヴィランの大群だった。慌てふためく桃太郎を放っておいて、一行は臨戦態勢に入る。

鬼姫を追え!Ⅱ編集

終幕:桃太郎は鬼姫を追い詰め、捕らえようとする。オニ語と呼ばれる言葉で喋る鬼姫に、聞く耳を持とうとしない桃太郎だったが、前に進み出たシェインはオニ語で話しかけ、鬼姫と意思疎通を図る。シェインはこの想区の元・鬼だったのだ。さらに鬼姫から事情を聞いたシェインは、鬼たちが人間から一方的に迫害を受けていることを知る。すべてデタラメだと否定する桃太郎を気絶させたタオは、一行にこの場からの離脱を提案する。

いざ、鬼ヶ島へⅠ編集

開幕:鬼姫からさらに事情を聞き出した一行は、ヴィランが鬼たちにも襲いかかっていることを知る。人間と鬼、ヴィランを操っているのは果たしてどちらなのか。これからどうしたいかとシェインに問われた鬼姫は、鬼ヶ島への帰還を訴える。それを聞き、鬼ヶ島への渡航を提案するエクス。以前、鬼ヶ島へ行ったことがあるタオは、一行を連れて、鬼ヶ島へ出るための海岸へと向かう。

いざ、鬼ヶ島へⅢ編集

終幕:森を抜ける直前、エクスは物思いにふけるタオに気づく。カオステラーがいようといまいと、人と鬼の争いを延々と続ける故郷に嫌気が差していたと呟くタオ。タオは感傷を断ち切り、エクスに先へ向かうよう促す。

その頃、鬼ヶ島にいた桃太郎はある者から新たな『家来』を授けられる。『家来』とともに鬼と通じたタオたちを討つよう命じられた桃太郎は、一行の討伐に向かうのだった。

桃太郎一騎打ち・先鋒戦編集

開幕:海岸へたどり着いた一行、だがそこでは三体のメガ・ヴィランを引き連れた桃太郎が待ち受けていた。なぜ桃太郎がヴィランを連れているのかわからないまま、四人で受けて立とうとするレイナだが、あえてシェインはそれぞれの陣営での一騎打ちを申し出る。桃太郎の目を覚ますために、そしてタオのためにも必要なことだと訴えるシェインに、仲間たちも協力。タオも渋々、その勝負を引き受ける。そして始まる一騎打ち。先鋒を務めるエクスの勝負の行方は。

桃太郎一騎打ち・次鋒戦編集

開幕:次鋒戦が始まり、レイナの出番がやってくる。だが出場しようとしたレイナは土壇場になって、タオが大将を務めることに気づき、出場を拒否。自分が大将戦に出ると主張するが、エクスに無理やり連行され、結局勝負の舞台に立つことに。

次鋒を務める自称リーダーのポンコツ姫、レイナはメガ・ヴィランに打ち勝つことができるのか。

桃太郎一騎打ち・副将戦編集

開幕:副将として参戦するシェインは、桃太郎から自身の出身について問いかけられる。鬼ヶ島出身ではあるものの、ツノを持たず、鬼の扱いをされなかった過去を語るシェイン。さらにシェインも、なんのために鬼と戦っているのか、桃太郎に問いかける。だが手柄のことしか頭にない桃太郎の答えに失望したシェインは、これ以上の会話を断念。タオに勝負のタスキをつなげるため、メガ・ヴィランに単身挑む。

桃太郎一騎打ち・大将戦編集

開幕:ついに迎えた大将戦。タオと対峙した桃太郎は、自身が背負いし『役割』の重さを語り、味わってきた苦しみをタオにぶつける。するとタオはある『昔話』を始める。それはストーリーテラーからなんの役目も与えられなかった小僧が、『主役』になるために努力を重ねて、ついに桃太郎と並び立つ存在にまで登りつめた立身出世の物語。桃太郎の相棒となったその小僧は『タオ』という名前を先代の桃太郎から与えられたという…『桃太郎』の運命に翻弄された二人の男の勝負がいま始まる。

終幕:敗北した桃太郎はついに自分の過ちを認める。桃太郎にヴィランを与えたのは、鬼ヶ島にいるおじいさんとおばあさんだった。倒すべきものがなんなのかもわからなくなってしまった桃太郎は、タオにこの世界を救ってくれるように頼む。タオはその頼みを引き受け、故郷をもとに戻すことを約束する。『調律』を果たしても、鬼と人の争いが繰り返される運命は変わらないことを理解しながらも。

そして一行は小舟に乗り、鬼ヶ島へと繰り出す。

鬼ヶ島への帰還Ⅰ編集

開幕:シェインの助言で、人の少ない入江から鬼ヶ島に上陸した一行。桃太郎の話から、おじいさんとおばあさんは島の宝物庫の近くにいると当たりをつけ、宝物庫がある島の中心部まで向かうことにする。

久々に訪れた鬼ヶ島に、なぜかタオは顔色を青ざめさせながら、仲間たちとともに先へ進む。

桃と鬼編集

開幕:宝物庫にたどり着いた一行に突如、魔法攻撃が襲いかかる。それは双頭の鬼と化したおじいさんとおばあさんの手によるものだった。カオステラーである双頭の鬼はタオの名前を聞き、タオこそが先代の桃太郎を裏切り殺した男だと罵る。鬼の言葉に激しく動揺するタオ。シェインは必死に鬼の言葉を否定し、エクスたちも仲間を侮辱する鬼たちに怒りをあらわにする。冷静さを取り戻したタオは初めてエクスを名前で呼び、タオ・ファミリーの手による鬼退治を始めるのだった。

終幕:それはまだ二人が『兄妹』でなかった頃の話。戦いが終わった鬼ヶ島では、桃太郎は戦死し、鬼の側にも甚大な被害が出ていた。そんななかで出会ったタオとシェインはどちらも戦いに疲れ、ここではない世界を夢見ていた。おなじ夢を見た二人は兄妹の誓いを交わし、故郷を発った。

想区を旅立つ一行。タオはいつものように大将風を吹かし、一行を鼓舞する。そんなタオの胸中を察するシェインは自分たちを支えてくれる仲間に静かに感謝するのだった。


前回限定ソロイベント「400万DL記念パーティ
次回キャラクターイベント「しあわせの団子

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