概要
東方Projectに登場するミスティア・ローレライが使用するスペルカードの一つ。
ミスティアが『東方永夜抄』に初登場した際に披露した。
本スペルカードは『永夜抄』を難易度Hardで進めると出会うことができる。
他の難易度では、Easy及びNormalでは<蛾符「天蛾の蠱道」>、Lunaticでは<猛毒「毒蛾の暗闇演舞」>となる。
いずれも「蛾」と「毒」をコンセプトとするものである。
本スペルカードではミスティアが自身を中心に円形放射状に弾を発射すると同時に画面左右から弾を放つ複数の大玉が画面上斜め方向に向かって直進する。大玉後方からは曲線的な連続による鱗形状の弾が放出される。
ミスティア自身も直線的に連続した大玉を自機方向に射撃する。
総合的に、画面下に張り付いていると逃げ場を失うので前後して敵弾道からの回避スペースを確保調整できる空間的余力を後方に残しておく必要がある。
弾のカラーはいずれも紫系統。
<鷹符「イルスタードダイブ」>などのように視界が狭まることはない。
「毒蛾」と「鱗粉」
実際に存在する毒を持つとしてはチャドクガなどがあるが、少なくとも日本に存在する蛾の品種では鱗粉そのものには毒はない。毒性を保有するのは主に一部の種類の幼虫の体毛(針状に相手に刺さる)や体液である。
「鱗粉の毒」は、人の間ではそれが伝え言われるものの科学的には鱗粉そのものに毒があるわけではないというもので、その謂れと実態との乖離は、ともすれば外の世界で否定されたものを受け入れる幻想郷的な観点と言えるだろう。
ただし鱗粉もまた微小な物質・有機的な物質であることから、アレルギーの原因になることもある。
生体に有害となることもあるという点では、「毒」の側面も持つとも言える。
「毒符」
本スペルカードにもみられる<毒符>の冒頭句、あるいは「毒」の語はミスティアの他にも複数のキャラクターがそのスペルカード名に使用しており、例えば黒谷ヤマメの<毒符「樺黄小町」>やメディスン・メランコリーの<毒符「神経の毒」>や<毒符「ポイズンブレス」>などがある。このときヤマメの「毒」は毒蜘蛛の生態を象徴的に表現するものに由来し、メディスンの毒はスズランの毒の他多様な「毒」による。
また「毒」を冒頭句の一部にもつものとしては宮古芳香の複数のスペルカード(例えば<毒爪「ポイズンレイズ」>)がある。芳香の場合はキョンシーがもつ毒の爪によるもの。
ミスティアが表現する毒鱗粉が象徴的なものだとすれば、芳香の毒爪はより具体的な表現基盤をもつものといえるだろう。
ミスティアも長い爪を持つが、直接ひっかくなどのアクションは見られていない。