プロフィール
人物
滋賀県、甲賀の里出身の乙女。
テレビや漫画で見た忍びのかっこよさに憧れ、独自の忍術を磨いてきた自称・最後の忍び。
自己鍛錬によって忍びじみた身体能力と技を持つが、つい目立ちたがり屋の性格が出てしまい、忍びと称しながらも全然忍べない。
幼きしゃなが忍びに憧れたきっかけは、甲賀の里に伝わる伝説的忍者⋯ではなく特撮ヒーロー番組「ゴーニンジャー」。忍者をモチーフとした戦隊ヒーローだった。
平時は仮の姿で世を忍び、人々の脅威が現れたときは、カラフルな忍びに変身して悪を討つ。しゃなにとって忍びはヒーローであり、忍びゆかりの地に生まれたことは、誇りであった。
本物の忍びになりたい。
日本一の忍びになりたい──。
しかし、甲賀の里といえども太正100年。里に忍びの姿はなく、忍術など絵空事だと、大人たちは相手にしない。
しかし、しゃなが続けていた忍び稽古は、意外なところで効果を発揮した。
里周辺に、降鬼が出没するようになったからだ。
降鬼を倒すことはできずともおびき寄せ、攪乱し、追い払うことはできる。そしてしゃなの孤軍奮闘を聞きつけた選進組を経て、しゃなはついに仕えるべき「お館様」を得た。
帝国華撃団に入ったしゃなは、絶好調である。
舞台の上で心ゆくまで目立ち、影のように降鬼を祓う二重生活。
拙者は今、ゴーニンジャーのごとき日々に⋯!
「しの殿!次は戦隊ものがしたいでござる!
ニンジュツジャーとかどうでござろう?
拙者は主役、ど真ん中にいる赤色で!」
戦乱の世の忍びたちが、なぜ闇に紛れていたのか。
忍び・比叡しゃながその境地に至るには、まだまだ時間が必要なようだ。