概要
簡単に言えば、体の各部に設置された空気タンクみたいな器官。
肺以外にも空気を貯える器官を備えていることで呼吸の効率がとても良くなり、その点では我々哺乳類を遥かに凌ぐ(だから海すら越える長距離の渡りや、ヒマラヤ山脈を飛ぶような芸当すら可能にした)。
また必然的に骨格に空洞が増えて軽量化につながるので自重による負荷も減り、ある程度進化した恐竜(特に竜脚類)には顕著であった。
なおワニやトカゲといった連中は気嚢を持たないが、類似した機能として「取り込んだ空気が一方通行の肺」を持っており、気嚢はこれがより高度に発達したものと考えられている。